Daphile Diretta ネットワークオーディオ 2021年12月09日 02:29   編集

Direttaは結構気になるが、製品版を購入したとしても現在使用しているDaphileも残しておきたい。インターフェイスが気に入っていることと、Daphileでないと再生できない音源もあるからだ。
DirettaではホストPCとなるWindows上で稼働するプレイヤーソフトで曲の再生操作を行うことになる。ASIO対応のプレイヤーならたぶん使えるということだが、Daphileと同じように使えるソフトが意外と見つからない。

Diretta ASIOドライバはWindows用しか公開されていないようなので、LinuxベースのDaphileをDirettaホストにするのは難しそうだ。しかし要は再生操作はこれまでと同じようにDaphileでやって、DirettaターゲットにつないだDACから出力できればいいわけで、それならUPnPを使ってなんとかできそうだ。
DaphileにはUPnPのプラグインをインストール済みなので、DirettaホストPC上のプレイヤーをUPnPプレイヤーとして指定すれば、Daphileのプレイヤーとして選択できるはずだ。
foobar2000はプラグインでUPnPの機能を追加することができる。さっそくfoobar2000にUPnPのコンポーネント(UPnP/DLNA Renderer, Server, Control Point)をインストールしてみた。すると特に何も設定するまでもなく、Daphileのプレイヤーにfoobar2000のレンダラーが現れた!
1.jpg
foobar2000のOutputはDiretta ASIOドライバに設定しているので、DaphileのChoose playerでfoobar2000レンダラーを選択して再生すると普通にDirettaから音が出た。Spotifyも問題なく再生できる。思ったより簡単にできてしまった。
Radikoプラグインは最初音が出なかったが、foobar2000でm4aが再生できないみたいなエラーメッセージが出ていたので、Daphileの設定で、Advanced Media Server SettingsのAdvancedタグ ファイルタイプでAACをNativeから無効に変更してみると再生できるようになった。AACを無効にすると、その下にあるFLACへの変換が適用されるようになったようだ。
1.jpg

UPnP再生時の構成は以下の図のような感じ。Daphileはネットワーク上の他のデバイスからコントロールするので、汎用PCからDaphileサーバーにアクセスして曲の再生を指示すると、メディアレンダラーに指定したDirettaホストPC上のfoobar2000 Rendererに音楽データが送られる。foobar2000ではOutputがDiretta ASIOなので、再生データはDirettaターゲットPCに送られるという流れになる。
3.png
上記の構成で問題なくUPnP再生できたが、DirettaホストPCとHUBの間はIPv6、IPv4両方が行ったり来たりしていると思われる。Direttaの通信に使われるケーブルに他の通信データが流れるのも気持ち悪いので、DirettaホストPCにUSB LANアダプタでLANポートを追加し、DirettaターゲットPCはHUBではなく、DirettaホストPCに直結することにした。
4.png
UPnPによる再生はDaphileのインターフェイスで操作することだけが目的で、Daphileサーバーを使うことによる音質上のメリットがあるかどうかはわからない。Direttaホスト上のfoobar2000はライブラリの操作をしなくて済む分、若干負担が減るかもしれないが。
Direttaホストから直接再生すれば2台で済むところを、PCが4台も必要になるので、エコとは言えない。
曲のコントロールはすべてDaphileでできるので、Direttaホストのデスクトップを無理にリモートで表示させておく必要もなくなった。foobar2000のライブラリは使わなくなったので、メディアライブラリの登録は解除する。UPnPのfoobar2000 Media Serverも停止させてMedia Rendererだけを起動するようにする。foobar2000を起動時にスタートアップするようにして、電源ボタンをシャットダウンに設定するとDirettaホストでの操作はいっさい不要になり、電源ボタンのオンオフだけで操作できるようになった。

counter:5,053