Daphile ネットワークオーディオ 2021年03月11日 21:36   編集

Daphileはサーバー用とレンダリング用の2台のPCにインストールし、レンダリング担当のPCはUSBメモリ起動にしてオーディオ再生に必要ないSATAコントローラーは無効にしていたが、サーバーPCもSATAを切ってみた。DaphileをUSBメモリ起動にするのは問題ないが、内蔵HDDに保存していた音楽ライブラリをどうするか考えないといけない。

以前のようにNASをライブラリにすればいいのだが、オーディオネットワークをホームネットワークから切り離した関係でDaphileからはNASが見えなくなっている(ネットワークの設定で見えるようにできるのかもしれないが)。せっかく分離したオーディオネットワークをホームネットワークに戻すわけにもいかないし、NASをオーディオネットワークに移動してしまうと他の用途に使えなくなる。
このNASはLANコネクタが2個あるので、1個をオーディオネットワーク側につなぐという方法もあったということにあとで気づいた。現状ではどちらもホームネットワーク側につないでリンクアグリゲーション設定にしている。
そこでライブラリ用に新たにUSB接続のストレージを追加することにした。HDDでもいいのだが、せっかくなのでUSB接続のSSDを購入した。
これが
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こう変わった
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USBメモリのインストール手順はDaphile/USBメモリから起動するにまとめた。
新たに導入した外付けSSDのライブラリはDaphileの設定でライブラリ指定して共有を有効にするとネットワークドライブとして認識されるので、ホームネットワーク、オーディオネットワークどちらにもアクセスできるコントロール用のPCでライブラリをバックアップしているNASからコピーした。

SSD起動に比べるとやはり動作が少し重くなったような気がする。特にシャットダウンや再起動に少し時間がかかるようになった。終了時に設定を保存かなんかしているのだろうか。書き込みを行っているのならSSDより時間がかかるのはしょうがないだろう。通常の操作時は動作の重さはほとんど気にならない。

音質については、SSD起動からUSBメモリ起動に変えただけでは変化はないはずだが、SATAコントローラーを切ってみても特に違いはわからなかった。やはりレンダリングPCほどの影響はないのかもしれない。
ただ最近使っていなかったサーバーPCに接続していたDAC(ToppingのD10)から久しぶりに音を出してみたら、思ったよりいい音が出ているのに驚いた。このD10はボリューム調整機能がないので、第一線から退いていたものだが、SU-8とはまた違った迫力のある音で、これはこれでありかなと思った。SATA無効化でDACの本来の表現力が発揮できるようになったのだろうか。元々D10からSU-8に変えたのは音量調整機能が欲しかっただけで、音が気に入らないからではない。お気に入りのオペアンプOPA627BPも載せてるし。
D10で音量調整できないという問題は、Daphileのインターフェイスでコントロールするという解決法がある。Daphileはボリュームコントロールを有効にするとコントロールPCのインターフェイスから音量調整ができるし、音量調整を有効にしても音質劣化が気にならない。高音質を謳う音楽ソフトではPC上で音量調整できないケースが多いが、やはりできると便利だ。(ただ、ウチではDSDにリプレイゲインを保存できないので、DSDはボリュームコントロールができない。ランダム再生していてDSDの曲になると急に音量が上がってびっくりすることがある。)
Daphileはオーディオデバイスごとに音量調整やクロスフェードの設定ができるので、ついでにクロスフェードやリプレイゲインによる音量調整も設定してみたのだが、音質劣化がほとんど気にならなかった。
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音量調整関係はUPnP/DLNA Bridgeプラグインで有効にしたレンダラーでも設定できるのだが、ウチの環境ではlightMPDでは音量コントロールを有効にすると、ボリュームコントローラーは表示されるが、それを調整しても音量が変わらないという状態になった。レンダラーがDaphileなら反映される。

いずれにしても、サーバーPC出力のD10、レンダラーPCでDaphileを起動してのSU-8出力、レンダラーPCでlightMPDを起動してのSU-8出力と、色々音色の違いを楽しめるようになった。

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