2022年01月02日 01:34   編集
エレクトロボイスのSX300Eを純正のスタンドに乗せているのですが、なにせPA用なので、狭い部屋に置くにはちょっと高すぎるし、圧迫感もあるのでなんとかならないかと思っていました。
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スタンドについては以前BOSE363に使用して劇的に音質アップしたFAPSのスタンドが使えればいいのですが、どちらかというと小型スピーカー用のものがメインで、幅430mmのSX300Eに使えそうなスタンドが見当たらず、諦めていました。
ところが久しぶりにFAPSのサイトを覗いてみたら、大型のスピーカーにも使えるSSS覚醒なる製品が新発売されていることを知りました。これならなんとかなるかもしれないと思って調べてみると、そう簡単にはいかないようです。

SX300Eの底を見てみると、普通のスピーカーと違って複雑な形をしています。スピーカーの前方が広く、後方が狭い台形みたいなカタチをしていて、ゴム足がついています。ゴム足を使ったときに安定させるためのものか、前方左右にフィンのような突起が出ています。さらに後方にはスタンドの棒を差し込むための穴が空いています。
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そしてSSS覚醒では、Tフレームと呼ばれるT型の金具に3箇所受座をつけて支えるのですが、スピーカーの底が台形なので、Tフレームの底辺側をスピーカーの前方に持ってこざるを得ません。
SX300EとTフレームの図面を重ねてみると、底辺側の受座がフィンに干渉しそうだし、頂点側の受座はもろにスタンド穴に引っかかりそうです。
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これは難しいかなと思いつつ、FAPSの志賀さんにメールで相談してみると、スタンド穴を避けるのではなく、逆にスタンド穴に受座を合わせてみてはというアドバイスが。
目からうろこでした。穴が空いている部分では支えられないと勝手に思いこんでいましたが、実際には穴の縁に段差があり、受座が穴に潜り込んでしまうことはなさそうです。
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試しにBOSE363に使用しているSKYの丸ゴム受座をSX300Eのスタンド穴に合わせてみるとちょうど穴の縁にぴったりと合い、ガタツキもありません。穴で受座が固定されるので、むしろフラットな底面で使用するより、安定していいかもしれません。
問題は底面のフィンが邪魔をする前側の2個です。フィンの間隔は290mmですが、Tフレームの2個の穴の中心間の距離は260mm。丸ゴム受座の直径が40ミリということなので、300mmないと入りきれない計算になります。
志賀さんに相談したところ、丸ゴム受座は金枠のないタイプも用意できるとのことで、それが35mmだそうです。5mmぐらいなら、フレームをしならせて強引に押し込めばなんとかなるかもしれません。
丸ゴム受座がどうしても入らない場合に備えて、念の為スパイクの受座も追加して発注しました。

届いたSSS覚醒をSX300Eの底面に合わせてみると、後方の受座は狙い通りスタンド穴にピッタリはまりましたが、前方2個の受座は思ったより後方に下がって、フィンの間ではなくバッフルの継ぎ目の上あたりに来ました。フィンの間だと底面が水平ではなく少し斜めになっているので、受座全面ではなく一部だけで支えることになるのも気になっていたので、結果オーライです。フィンの干渉と斜め部分を避け、さらにゴム足も避けるまさにベストポジションに収まりました。
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セッティング後は以下のような感じになりました。見た目の圧迫感がなくなり、部屋が広くなった気がします。今回はスピーカーの高さを変えるのが一番の目的で、音質についてはそんなに期待していなかったのですが、やはり変わりました。
一聴しての印象は音の響きがすごく豊かになったということです。音の定位については元からスピーカーの左右に余裕をとっていたので、それほど悪くはないと思っていたのですが、更にくっきりしました。小音量で聴いても音の細部までわかるようになりました。
リスニングポイントの高さが大きく変わったという影響もあるのかもしれませんが、同じスピーカーとは思えないほどの変化です。
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見た目が華奢なので耐震性能も気になります。
特にSSS覚醒はスタンドの上に置くだけのセッティングなので、BOSE363に使用したSKYのようなサイドプレス方式と違って、地震で脱落する可能性があるとHPに注意書きがありましたが、SX300Eでのセッティングに関しては少なくともスピーカーがずれて脱落するという心配はなさそうです。試しにスピーカーを押してみると、フレームごと数回揺れるだけですぐに収束し、スピーカーがスタンドからずれるという気配は一切ありませんでした。

SSS覚醒とSX300Eの図面を合わせてみたときには、支えるべきところに穴が開いてるなんていやがらせ?と思いましたが、結果的にはSSS覚醒とベストフィットのスピーカーだったといえます。

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