Daphile PCオーディオ ネットワークオーディオ 2020年07月26日 01:46   編集

Spotifyのユーザーだと、Spotify上の曲をDaphileのライブラリと同じように扱うことができる。Spotify用のプラグインをインストールしておく必要がある。(名前はSpotty)
Daphile標準インターフェイスの画面を掲載しているが、Materialスキンでも同じことができる。
下の図は通常のDaphileのライブラリだが、アルバムのサムネールにカーソルを合わせると表示されるメニューのを選ぶ。
2.jpg
表示されるメニューから「On Spotify:アーティスト名」をクリックすると、
続きを読む
counter:7,587
Daphile PCオーディオ ネットワークオーディオ 2020年07月04日 16:35   編集

家の中のネットワークってあまり真剣に考えたことがなかったが、ウチもいつの間にかネットワークオーディオがオーディオの主流になりつつあるので、改めてネットワークの構成を整理してみた。
元々無線LANがメインでパソコンも無線LANでつないでいたのだが、NASを買ったのを機に有線LANを追加してWiFiルーターを子機モードでつなぎ、有線LAN内のデバイスからインターネットに接続できるようにした。
ネットワークオーディオ用のPCもこの有線LANに接続することになる。以下の図のような状態だ。
図1(全部同じネットワーク内)
2.png
IPアドレスの左3個がすべて192.168.10となっているので、これらはすべて同じネットワーク内にあることになる。この状態だとネットワーク内のデバイスがいろいろ送る信号は他のデバイスすべてに届くが、ネットワークオーディオにとっては、関係ない信号がバンバン届く状態はあまりよろしくないらしい。
続きを読む
counter:7,714
2020年06月24日 10:51   編集
Dynamic Host Configuration Protocol
インターネットなどのネットワークに一時的に接続するコンピュータに、IPアドレスなど必要な情報を自動的に割り当てるプロトコル。ネットワーク設定を手動で行わなくてもすぐに適切な設定で接続することができ、ネットワークの設定に詳しくないユーザでも簡単に接続できる。また、ネットワーク管理者は多くのクライアントを容易に一元管理することができる。
DHCPで設定情報を提供する機能を持ったコンピュータやネットワーク機器をDHCPサーバという。これにはゲートウェイサーバやDNSサーバのIPアドレスや、サブネットマスク、クライアントに割り当ててもよいIPアドレスの範囲など、ネットワークに接続するために必要な情報が設定されており、ネットワークに接続したばかりのコンピュータにこれらの情報を提供する。接続していたコンピュータが通信を切断すると、自動的にアドレスなどを回収して、新たに接続してきた他のコンピュータに割り当てる。

企業のネットワークなどではサーバコンピュータが他のネットワーク管理機能などと共にDHCPサーバとして稼動している場合が多く、家庭のインターネット接続環境ではブロードバンドルータなどがDHCPサーバ機能を内蔵している場合が多い。
counter:5,597
Daphile PCオーディオ 2020年06月24日 01:02   編集

Daphileで高音質化する方法がいくつかあるらしい。
  • オンボードのオーディオ機能を無効にする
  • CPUクロックを最低に落とす
  • RAM再生する
などだ。
オンボードのオーディオを無効にするのは、起動時にBIOSで設定するので、ヘッドレスで使っている場合もこの時だけはディスプレイやキーボードをつないでおく必要がある。PC起動時にDELやF10などBIOSを起動するショートカットキーを押すとBIOS画面が開くが、Daphileをインストールするとパソコンの起動がかなり速いので、電源ボタンを押すと同時くらいにBIOSを起動するショートカットキーを押さないと普通にDaphileが起動してしまう。オンボードのオーディオを無効にするとDaphileのオーディオデバイスメニューにも表示されなくなった。Daphileのオーディオデバイスメニューで内部オーディオを無効にする方法もあるかもしれないが、BIOSで無効にする方が確実。

CPUクロックに関してはデフォルトで最低の周波数が選択されていたので、変更のしようがなかった。すでに最適化されているということだろう。

RAM再生はDaphile画面下の方のメモリみたいなアイコンをクリックすると、プレイリストにある曲がRAMディスクに読み込まれ、それから再生されることによってディスクへのアクセスがなくなり、高音質になるというものらしい。このボタンを押すと読込にしばらく時間がかかる。曲を再生中だったらいったん再生がストップする。読込が終わると自動的に再生が再開する。
元々高音質なので、どれほど変わるのかというのは正直よくわからなかった。
このRAM再生ボタンはDaphile標準のインターフェイスだけで、Materialスキンでは表示されないようだ。それとRAMに読み込まれるのはライブラリ内の曲のみで、Spottyの曲をリストに入れていた場合、消えてしまう。またリプレイゲインを使っていた場合なども無効になるが、高音質再生が目的なので、当然かもしれない。
続きを読む
counter:12,528
Daphile PCオーディオ 2020年06月13日 01:02   編集

NASドライブをライブラリに指定していたが、DaphileターゲットPC内のディレクトリをライブラリに指定してみることにする。2個目のDaphileをインストールしたPCは元々ライブラリ用に内蔵ハードディスクを追加していた。Windowsで使っていたハードディスクで、NTFSフォーマットのままだが、そのままストレージ設定でライブラリに追加すると普通にDaphileのライブラリとして使える。曲もそのまま認識されるので、このままでいいかとも思ったが、NTFSだと不安定という情報もあったので、念のためext4で再フォーマットすることにする。
Dahileのインストールメディアではディスクのフォーマットはできなさそうなので、Ubuntu Live USBで起動してフォーマットした。Live USBといってもインストールメディアと同じものを使うのだが、起動時にインストールではなく、「Ubuntuを試す」を選択する。Disksを起動して該当ディスクをext4でフォーマットする。もちろんハードディスク内のデータはすべて削除されるので、ライブラリのバックアップは事前にとっておく。ボリューム名は「Music」にしておく。
Daphileを起動して見てみると、無事にext4になっていた。
この「Music」ドライブはネットワーク越しにWindowsからでも普通にアクセスできるので、バックアップから曲データを復元した上で音楽ファイルの管理に使っているFoobar2000のライブラリもこの「Music」ドライブにしておく。\\[DaphileのIPアドレス]\MusicとUNC表記のパスでアクセスできるが、ドラブレターも割り当てておく。Foobar2000は今は主にタグ編集ソフトのように使っているが、Foobar2000でタグ編集すると即座にDaphileのライブラリにも反映される。

counter:6,926
Daphile PCオーディオ 2020年06月12日 13:57   編集

Daphileは1台にインストールすれば使えるが、複数台にインストールして役割を分割して使うこともできる。
役割を分割することによってCPUの負担を下げることが目的だ。PCオーディオ、ネットワークオーディオではCPUの負担を下げることが高音質化につながるということが定説となっている。

ということでローカルネットワーク内の余っているPCに2個めのDaphileをインストールしてみた。
簡単なのはGeneralタブの設定で行う方法だ。2台めのDaphileでGeneralのMedia ServerDisable mysqueezebox.com をチェックする。同じくMedia ServerInternalからExternalに変更し、ここで1台目のDaphileのIPアドレスを入れる。さらにFile serverのEnableのチェックを外す。
こうすると、2台目のDaphileはプレイヤー機能のみ使うことになり、メディアサーバーの管理はExternalで指定した1台目が担当することになる。
この状態で2台めのURLにアクセスすると、1台目にアクセスしたのと同じように操作できる。そしてこの時点でプレイヤーが1台目、2台目どちらも選択できるようになる。
これで2台構成として使えるが、せっかくヘッドレスとなっていたDaphileの2台目のモニターにもプレイヤーの選択画面が表示されるようになってしまった。
※これが表示されるのは、General設定のLocal UIでEnable player control applicationがチェックされていたからのようだ。これを外すと表示されなくなった。
またこの状態で1台目にアクセスすると画面右下に表示されるChoose Playerで2台目にインストールしたDACが選択できるので、これを選んで1台目で操作することもできる。
Daphile同士だとDLNA関係のプラグインを入れなくてもほかのDaphileをプレイヤーとして選択できるようだ。
複数のDaphileに違うDACを接続してプレイヤーリストから使いたいDACを選択して再生するという使い方もできるようだ。未確認だが、1個のDaphileに複数のDACを接続しておいてからDACを選択することもできるようだ。

counter:7,877
Daphile PCオーディオ 2020年05月28日 01:17   編集

DaphileはWebブラウザをインターフェイスに使う。
http://daphile.local または http://[インストールPCのIPアドレス]にアクセスするのだが、この末尾に:9000を追加して(ポート9000を指定するということか?)http://daphile.local:9000 または http://(インストールPCのIPアドレス):9000にアクセスすると、LMSモードになる。
LMSというのはLogitech Media Serverのことで、Daphileのベースとなっているオーディオストリーミングサーバーのことらしい。
LMSモードにすると見た目をカスタマイズできるスキンが選べる。この選択肢はあまりないのだが、これで選べるMaterialスキンがいい。
続きを読む
counter:8,788
Daphile ネットワークオーディオ 2020年05月18日 11:36   編集

オーディオ再生環境としてDaphileを導入した。
Linuxベースのオーディオサーバー、プレイヤーソフトということになるらしい。

使っていない小型PCにDaphileをインストールしてみる。手順については「PCで音楽」のサイトで詳しく解説があるので参考にさせてもらった。
DaphileのサイトからインストーラーのisoファイルをUSBメモリに書き込んで起動可能なUSBメモリにする。マニュアルではWindowsではUSBWriterを使用する方法が紹介されていたが、すでにインストール済みのRufusでも問題なく作成できた。
isoファイルは推奨の64-bit x86版と32-bit x86版、それと64-bit x86 with realtime kernel版がある。ウチの場合はrealtime kernel版で問題なく使えた。インストールは簡単で、所要時間も数分で済む。
続きを読む
counter:10,179
PCオーディオ 2020年03月02日 19:04   編集

これまで音量調整はパワーアンプのボリュームつまみでやっていたが、左右独立式のつまみを調整するのが面倒ということもあって音量調整できるDACに更新することにした。普通ならプリアンプで調整するところだろうが、今のところプリアンプを導入する余裕はない。PCで音量調整できるソフトも使っていない。
そこでDACということになるが、今オーディオ用で使っているDAC(Topping D10)は音量調整機能がない。先代のDAC Dr.DAC2は可能だが、DSDなどのハイレゾに対応していないので、メインのDACに使うのは難しい。DACを更新するのが手っ取り早いが、せっかく更新するなら、音量調整できるだけでなく音質的にもメリットがほしいところだ。しかしいちばんの問題は予算だ。
続きを読む
counter:5,280
PCオーディオ 2018年08月30日 04:25   編集

SATAケーブルを変えると音が変わるらしい。音質を改善するSATAケーブル参照

交換可能かPCの筐体を開けて確認してみた。
オーディオPCとして使っているThinkCentre M72e tinyを開けてみると、狭いスペースにすべて収めるため、パーツやファンがぎっしりと詰まっている。SSDにつながっているSATAケーブルもギリギリまで切り詰められていて、電源ケーブルと一体になっているようだ。SATAケーブルだけを交換するのは面倒そうだ。SATAケーブルは短いほどいいが、交換すると現状より長くなってしまいそうだ。
3.jpg  4.jpg
一方コントロールPCとして使っているThinkCentre M72e smallは筐体が大きいので中身はスカスカな感じ。起動ドライブを3.5インチHDDから2.5インチSSDに交換したとき、2.5インチ用マウンタがなかったのか、固定せずに放置したままにしていたことを忘れていた。こちらは30cmぐらいのSATAケーブルでつながっているが、15cmのケーブルでも十分届きそうだ。マザーボード上のSATAポートもあと2個空きがあるので、ライブラリ用に内蔵SSDを追加することもできそうだ。
ThinkCentre M72e smallの中身
1.jpg
交換するとしてもコントロールPCだけになりそうだ。交換候補のケーブルは、JCATのケーブルがよさそうだが、長さは40cmのみで250ユーロ=3万2000円する。
オーディオ用ではないがシールド付きというオウルテックのケーブルが30cm700円台。
プロケーブルが扱っているC2Gのケーブルが2000円台。15cmタイプもある。
SATAケーブルも短い方が良さそうだし、短くても十分届くのでC2Gのケーブル15cmを購入することにする。

届いたのを見てみると、見た目は標準のSATAケーブルとほとんど変わらない。これで本当にシールド効果があるのだろうか。
2.jpg
C2GのSATAケーブルに交換 結局マウントしないまま(^^;;
オーディオPCほど音質に影響しないはずのコントロールPCのみの交換だが、効果は思ったよりあった。というか激変といってもいいくらいだ。一言で言うとさらにクリアになって楽器の音が混ざり合わずにそれぞれ独立して聞こえてくるという感じだ。

ケーブルを交換したSSDはOSが入っているだけで、音楽データは入っていないので音声データの読み込み時のノイズ回避にも関係しないはずだ。考えられる理由としてはやはりノイズ対策によって誤り訂正処理が減ることによってCPUの負担が減るのが音質改善につながったということになるのだろうか。音声処理をオーディオPCにまかせ、本来音質にはあまり関わらないはずのコントロールPCのSATAケーブルを変えただけでこれだけ変わるということはオーディオPCで変更するとさらに変わるということか?それともシステム全体のCPU負荷軽減量が音質に影響し、その軽減量があるレベルを超えると音質差として認識できるというイメージだろうか?
counter:3,395
PCオーディオ 2018年08月15日 10:50   編集

かなり落ち込んでいる・・・
ネットワークオーディオの場合LANケーブルによってかなり音が変わるというネットの情報で、評価の高いオヤイデ電気のIS-707を購入したのだ。これは切り売りのイーサネットケーブルで、LANケーブルとして使うにはコネクタをつける必要があるが、通常のケーブルより太いので、使用できるコネクタが限られる。そこで高品質なケーブルに見合う高級なコネクタとしてあのテレガートナーのRJ45 モジュラーコネクタを購入したのだ。これがけっこう高くてアマゾンで1個1650円もする。
IS-707とテレガートナーのコネクタがついた完成品も販売されている。パーツで購入するのとそう大差ない値段で売られている。しかしこれはおそらくストレートケーブルで、JPLAYのデュアルPCモードにはクロスケーブルが必要なので、自分で作らないといけない。

工作方法はネット上で調べてみると、専用工具はいらないがプライヤで締め付ける必要があり、一度使うとやり直しはきかないようだ。このため細かい部分も十分チェックして、クロスケーブルの配置をテレガートナーのコネクタに合わせた配置表までつくって制作に臨んだのだが、できあがったケーブルをテスターでチェックしてみると1本もつながっていないではないか...
これまで自作したLANケーブルでは順番が違っていたり、1本か2本つながっていなかったりという失敗はあるが、8本全部失敗というのは初めてだ。1650円×2+アルファがパーだ。見た目は立派だがもう切り離してターミネーターにでもするしか使いみちがない。
ゴミと化したIS-707とテレガートナーRJ45 モジュラーコネクタ (☍﹏⁰)。
1.jpg
ところでケーブルのIS-707はシールドのついたSTP(Shielded Twist Pair cable)と呼ばれるタイプのケーブルで、導体は無酸素銅に銀メッキ、シールドはアルミ箔フィルムとスズメッキした銅のメッシュという凝った作りになっている。カテゴリー7対応ということだ。太い割には柔らかくてよく曲がるので使いやすそうだ。
せっかくのIS-707を無駄にするのはもったいないが、再度テレガートナー製に挑戦する度胸はないので、別のコネクタを使ってクロスケーブル完成を目指す。これも太い心線のケーブルでも作業可能というパナソニックのぐっとすプラグという製品を購入。

STPケーブルはシールドがついている分ノイズには強いが、シールドにノイズがたまりやすい、つまり帯電しやすいので、使用法を誤るとかえってノイズの影響が大きくなってしまうという話も聞く。シールドをアースする必要があるということだ。
しかし、STPのアースについて調べてみてもなかなか情報が見つからない。先日壁コンセントにアースを引いたが、これにつないだアース付きのタップにアース付きの電源ケーブルで接続した機器の筐体にでもつないでおけばいいのだろうか。クロスケーブルでつなぐ予定のコントロールPC、オーディオPCのうち、コントロールPCはアース付きの電源ケーブルだ。ということはSTPのシールドをコントロールPCの筐体につないでおけば不要な帯電を防げるのか?
シールドのアースについてはあまり情報がない割には相反する情報も多く、ケーブルの両方をアースした方がいいとか、両方アースするとアースループの原因になる場合があるとか、シールドにノイズが流れまくるのでよろしくないとか、いろいろな情報があるので、結局のところよくわからない。

ぐっとすプラグも専用工具は不要で組み立てられるコネクタだ。素材はプラスチックかなにかのようで、配色も白と青なので、見た目の高級感はまったくない。しかし作業はかなりやりやすい。テレガートナー製品のようにプライヤで締め付ける工程もなく、おそらく失敗してもやり直しが可能ではないかと思う。私の場合、通常のモジュラーコネクタで作業しても失敗が多いので、今後LANケーブルを作る必要があるときはこのぐっとすプラグを使った方がいいかもしれない。作業が終了し、テスターでチェックしてみると無事すべての線がつながっているようだ。シールドのアースは後で考えるとして、とりあえずこの状態でコントロールPC、オーディオPCをつないでみる。
ぐっとすプラグで自作したケーブル
2.jpg
すると音が激変した。解像度がぐっと上がってクリアになった印象。
元々使っていたケーブルは、クロスケーブルがその辺のPCショップで売っていないので、普通のカテゴリー6のUTPのストレートケーブルを切り詰め、ケーブル自作キットでクロスケーブルに加工したものだ(実はこれを作るのもけっこう苦労した)。
ネットワーク環境によって音が変わるというのは、もはやPCオーディオでは定説となっているようだ。他のケースから推測すると、LANケーブル内を転送されるデータがノイズの影響を受けデータが破損した場合、エラーチェックで復元されるのかデータが再送されるのかわからないが、その場合最終的に正しいデータが送られたとしてもエラーが多いほど復元するためにCPUの負担が増えることになる。そしてCPUの負担が大きいほど音質劣化につながるので、ノイズの影響はできるだけ少ない方が望ましいということになる。
LANケーブルに限らずデータを転送するケーブルはほとんど(USBケーブルやSATAケーブルなど)ノイズ対策をするとそれなりの効果が表れるようだ。言い換えると、パソコン関係のデータ送信は思っている以上にノイズによるデータ破損、復元処理が行われているということだろうか。さらに考えると、ノイズの影響を受けるのはケーブルによって転送されるデータだけでなく、その途中にあるデバイス内の回路でも同じことがいえるのかもしれない。

従来のオーディオに比べていろいろ便利な部分もあるPCオーディオだが、少なくともデジタルデータを扱うからノイズの影響を受けない、ノイズに強いということはほとんど期待できないといえるだろう。
CPUに負担がかかっても音質に影響が出ないような仕組みになっていればそれほどノイズを気にする必要もないのかもしれないが、少なくともJPLAYの場合、オーディオ再生に不要なOS上の処理を極力遅延させることで、高音質を実現しているということなので、CPUの負担がどうしても音質に影響してしまうことになる。CPUの負担を減らすために再生ソフト操作や音声ファイル読み込みといったCPUの負担になる作業と、最終的な音声レンダリングをそれぞれ別のPC上で分けて行うデュアルPCモードが採用されているのだと思うが、その分割によって新たにネットワークという要素が生まれ、そのネットワークがまた音質劣化の原因となるという悩ましい状況だ。

ケーブルは強力なシールドがあるが、アルミダイキャスト製のテレガートナーのコネクタに比べるとプラスチックメインのぐっとすプラグはノイズに弱そうだ。そこでコネクタ部分は銅箔テープで覆ってしまうことにする。時間経過とともにノイズが蓄積して悪影響が出ないように、アース付きの電源のあるコントロールPCの筐体にでもアースを落とそうかと思っている。その前に電位チェッカーで各オーディオ装置の電位を測ってみるべきかもしれない。
3.jpg
counter:4,252
PCオーディオ オーディオ 2018年07月13日 19:34   編集

前回パワーアンプを更新してからあまりたっていないが、またパワーアンプを更新してしまった。
電源関係、スピーカーケーブルを購入したプロケーブルの製品がよかったので、このサイトで絶賛されているパワーアンプの音を聴いてみたくなったのだ。とはいっても高いと手が出ないが、パワーアンプとしては格安の2万5800円。これで100万円を超えるアンプより断然音がいいなどと聞くと、それは試してみたくなるではないか。

とはいうものの、使用中のnmodeのX-PW1に特に不満があったわけではなく、むしろかなり気に入っているアンプだ。非常に立ち上がりの速い音で、長年「ダラン」と締まりのなかったBOSE363のバスドラムの音が、「タン」といい感じに引き締まった。2.9Kgしかない小柄な筐体で、出力も20Wしかないアンプとは思えないほどの力強い音を出していた。上位機種に比べると解像度が今ひとつという評価もあるが、確かに価格が3倍も4倍も違うのに劣っている部分がないというのはあり得ないと思う。
そこで件のプロケーブルお薦めのパワーアンプthomann S-75mk2だが、コストパフォーマンスがいいと思っていたX-PW1よりさらに安く、3分の1以下の値段だ。海外のプロ用製品ということで、電圧変更のため昇圧トランスが必要だったり、RCA入力がなくバランス入力のみなので、XLR変換ケーブルが必要だったり、スピーカーケーブルをつなぐにも専用の器具が必要だったりと勝手が違う部分があるが、すべてプロケーブルのWEBショップでオプションとして追加購入できる。オプションをすべて入れても4万ちょいぐらいだ。
筐体はラックマウント用の耳(?)と取っ手がついていて、いかにもプロ用というルックスだ。高さわずか44ミリと薄っぺらい見かけの割にはかなり重い。中身も詰まっているのかもしれないが、筐体の鉄板もかなり厚そうな作りで、ぶつけても簡単に壊れそうにない。オプションで購入したRCA-XLR変換ケーブルをアンプ背面のコネクタに差し込むと「カチッ」という感じではまる。チャンネルの表記もLeft、RightではなくすべてCH1、CH2といかにもプロ用という感じだ。スピーカーケーブルの端子もバナナプラグからオプションで購入したスピコン端子に付け替える。コネクタに差し込むとこれもカチッという感じで固定される。
同軸ケーブルのBNCもそうだが、プロ用の規格は引っ張っても簡単に抜けないようにしっかりと固定される仕組みになっているものが多いようだ。信頼性のためだろうが、取り付け、取り外しがワンタッチでできるようになっているので、家で使う場合も使いやすい。100→115Vの昇圧トランスをタップに接続して、これもオプションで購入したシールド電源ケーブルを差し込む。

音を出してみると、明らかに解像度が上がった。高域のシンバル系の音がよりきめ細かくなり、
バスドラムの音はX-PW1の「タン」から「ダン」と変わった。しまった音であることは変わりないが、より低音が響くようになり、ドラムの音がよりリアルになった。低音が出ないとか、ドイツ製なので、ドイツ人の好みに合わせて低音は抑え気味などいう評価も目にしたが、ウチでは十分に低音は出ていると思う。

あまり熱くならないということだったが、さすがに1bitデジタルアンプのX-PW1ほど全く熱くならないということはない。

counter:2,998
PCオーディオ 2018年07月04日 17:55   編集
珍しくJPLAYからメールが来た。バージョンアップのお知らせかと思ったら、JCATショップのSATAケーブルの案内だった。
https://jcat.eu/audiophile-sata-cable/
メールもリンク先のサイトも英文だが、音質を改善するSATAケーブルを開発したということのようだ。

SATAケーブルで音質が変わるのか? SATAケーブルはマザーボードのSATAコネクタとハードディスクやDVDドライブなどを接続するケーブルで、音源を内蔵HDDやSSDに保存しているならそこからデータを読み出してマザーボードに伝えるまでSATAケーブルを通る。確かにPC内はノイズだらけということなので、標準のSATAケーブルがノイズに対して無防備ということなら、対策を施したSATAケーブルに変えることには意味があるのかもしれないが、どれくらいの効果があるのだろう?
SATAケーブルが関わるのはHDD/SSDからマザーボードまでで、マザーボードからいったんメモリに読み込まれた以降は一切関係ないはずだ。この内蔵ストレージからマザーボードまでの間でビットパーフェクトが崩れることがあるのだろうか。
ここでデータの欠落があれば当然OSの誤り訂正機能で復元された上でメモリに送られると思うので、多少の欠落が発生したとしても音楽データの内容に影響はないような気がする。
影響があるとするなら、誤り訂正処理を行うことによってCPUに余計な負担がかかるということだ。
JPLAYの場合、CPUに余計なことをさせないということが高音質化へのキーワードとなっているようで、一見音質と関係ないと思うようなことでも、PC上でCPUの負荷を増やすようなことをすると音質が劣化し、逆にCPUの負荷を減らしてやると音質が向上するということが多々ある。

JCATショップの説明によると、SATAは3GB/sあるいは6GB/sと高速だが、このように高速になるほどデータは減衰しやすく、ジッターの影響を受けやすくなる。マザーボードにおまけでついてくるSATAケーブルではこうしたノイズに対して無防備で、音楽データの音質を劣化させるので、高品質なシールド付きSATAケーブルを使う必要がある。SATAには誤り訂正機能もあるが、デジタルオーディオにおいては常にエラーを防止することがエラーを訂正することより優れていると書かれている。
これはやはりビットパーフェクトでもそのためにエラー訂正を行うことになっては音質に影響するということだろう。

また、接続するのがSSDかHDDに関わりなく効果があり、DAC用のUSBケーブルを標準的なものを使うかハイエンドのものを使うかと同じような効果があるとされている。USBケーブルの違いによる音質差はかなりあると思うので、それと同じくらい違うというのが本当なら変える意味は十分あるかもしれない。
ところで、ウチの場合音楽ライブラリはコントロールPC上に置いていない。JPLAYネットワーク(コントロールPCとオーディオPCをつなぐネットワーク)とは別のネットワーク上にあるサポートPCの内蔵HDDに保存しているが、この場合はどうなのだろう?サポートPCのSATAケーブルを変えてもあまり意味がないような気がする。どちらかというとコントロールPCかオーディオPCだろうと思うが、オーディオPCはOSや必要なソフトが起動してしまったら、ほとんど起動ドライブのSSDからデータを読み込むことはなさそうだ。コントロールPCも同様で、コントロールPCにインストールしたFoobar2000を起動したら起動ドライブ内のデータを読み込む必要はない。

音楽データの読み込み時にのみこのSATAケーブルの恩恵があるのなら、JPLAYインストールPCの内蔵HDDやSSDにライブラリを保存していない場合は関係ないということになるが、JCATショップの説明によるとメディアを保存したストレージだけでなく、OSインストールドライブに利用しても効果があるということだ。音楽データを欠落なく伝達することではなく、欠落データのリカバリー処理を減らしてCPUの負担を軽減することに意味があるとすると、確かにOSドライブに利用しても効果があるのかもしれない。

問題は40センチのSATAケーブル1本で250ユーロ=約3万2,000円もするということだ。それなりに研究され効果がある作りになっているのだろうが、素材や構造については説明されていない。
USBケーブルやLANケーブルに比べると、SATAケーブルはオーディオ用を謳ったものはそれほど出回っていないが、シールドされたノイズ対策SATAケーブルも500円台で売られているので、まずはそういったもので効果を確認してからでもいいかもしれない。全く対策が施されていないSATAケーブルから多少ノイズ対策したもに変えて効果が認められるなら、さらにノイズ対策したケーブルに変えるとより多くの効果が期待できるということになる。

ところで、JCATショップでは噂のM12 SWITCH GOLDの取り扱いも始めたようだ。絶大な効果があるらしいが4165ユーロ=53万円というのはさすがに高すぎるのでは?
counter:4,250
PCオーディオ 2018年06月29日 14:21   編集
ID3 RIFF Vorbisなどの種類がある。
counter:3,415
パソコン 2018年06月29日 10:20   編集
Network Attached Storage
ネットワーク上の各ホストコンピュータからデータを保存・読み込みするために設置されたストレージ。単体のハードディスクのほかRAIDで構成されることが多い。見た目は通常のRAIDエンクロージャのように見えるが、CPUが入っていてOSもインストールされている。Linuxが使われることが多い。
counter:4,985
パソコン 2018年06月29日 10:05   編集
Power Supply Unit
電源ユニットのこと
counter:2,942
PCオーディオ オーディオ 2018年06月18日 12:04   編集

これまでほとんど行っていなかったオーディオの電源対策を行ってみた。
交流電源に混じっているノイズや電圧変動が音質に影響するので、良質の電源を確保するのが音質改善に不可欠とよく言われているが、ウチはほとんど対策らしいことはしていなかった。
どうせやるならノイズが混入しにくい単相200V電源の導入を考えたが、ウチはマンションなので、ブレイカーからオーディオルームまで200V電源を引こうとすると、廊下に電線を這わせてドアに穴も開ける必要がある。嫁から一発で却下された。
オーディオルームには最初からエアコン用200V電源がきているので、これを使うことも考えてみたが、エアコンとの共有は出来ない。夏場エアコンなしで乗り切る自信がないのでこれもあきらめた。結局従来の100V電源を使うしかないが、せめてアースを引くことにした。アースもブレーカーから引くと廊下にアース線を這わせなければならないので、オーディオルームにあるエアコンのコンセントから引くことにした。
エアコンのアースの抵抗値を測定してあまり良くなかったら庭にアース棒を打ち込んで取ることも検討したが、埋め立て地ではなかなかいいアースがとれないらしい。また抵抗値を測定するためにはやはりアース棒を一時的に打つ必要があり、けっこう費用がかかるらしいので、素直にエアコンのコンセントから取ることにした。
壁のコンセントはアース付きの3ピンタイプのものに交換した。工事は当然ブレーカーを落としてやるのかと思っていたら、「そのままでいいですよ」とのことだったので、エアコンも壁コンセントも電気が通ったままの作業だった。プロだから出来るのか?
作業は2時間くらい、料金はアース1メートルあたり3000円ということで、6メートルで1万8000円。

壁コンセントのアース工事と合わせてアイソレーション電源トランスの導入も検討していたのだが、メーカーに相談したところ、電源タップの導入だけでも十分な効果があるというアドバイスをもらったので、まずはオーディオ用電源タップを購入した。タップは6個口で、音質に影響しそうなパワーアンプ、コントロールPC、オーディオPC、DACへのバスパワー供給用DCアダプタ、HUBの電源をつないだ。
その効果だが、音の解像度が明らかに上がった。薄くかかっていたもやが消えてより細部が表現されるようになった。
JPLAYとは別のサポートPCからの音も改善されたので、電源対策の効果が大きいと思われる。

counter:3,230
JPLAY 2018年06月14日 17:13   編集
サブネットマスクとはネットワークアドレスとホストアドレスを識別するための数値ということらしいがイマイチわかりにくい。名前からいってもネットワークを複数に分割したサブネットを特定するためのものと考えていいと思う。
たとえば192.168.2.35というIPアドレスに対して
255.255.255.0をサブネットマスクとして指定すると、192.168.2.0~192.168.2.255がサブネットとして特定される。このうち1番目の192.168.2.0ネットワークアドレス、最後の192.168.2.255ブロードキャストアドレスと呼ばれる特殊なIPアドレスなので、ホストに割り当てるIPアドレスとしては使用できない。使用可能なのはこの2個を除いた192.168.2.1~192.168.2.254の254個ということになる。
続きを読む
counter:3,597
2018年05月23日 11:48   編集
 
counter:3,189
PCオーディオ 2018年05月05日 02:12   編集

MinimServerのライブラリにDSDの曲が反映されないのがなんとかならないか調べてみた。
MinimServerの英文の解説サイト
サイトの説明によると、MinimServerは一応dsfファイルのタグは読み込むようになっているようだ。dffファイルはタグなし、dsfファイルはID3v2.2~2.4のタグを読み込むようだ。しかしMinimServerでは曲のタグ付けは行わない。あらかじめオーディオ管理再生ソフトやタグエディターソフトでタグをつけておく必要がある。ウチの場合は主にFoobar2000で行っている。Foobar2000が自動的につけるタグもあれば、自動でつかなかったり、変なタグがついた場合に手動で修正したりしている。ところがDSDファイルの場合は自動でつかないし、手動で編集しようとしても編集できないファイルがある。編集できるファイルもあるようだが、フリーウェアのTEAC Hi-Res Editorで出力したdsfファイルはFoobar2000でタグ編集できないようだ。Foobar2000でタグがつけられないとMinimServerでも当然ついていない。mp3Tagなどのタグ管理ソフトを使うとdsfファイルもタグ付けが可能で、これでタグをつけるとMinimServerのライブラリにも反映される。
続きを読む
counter:3,708