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LPデジタル化計画 2009年04月20日 10:50   編集
LPデジタル化計画とちょっと違う方向に進んでいるが・・・

ボーナスも出たので、CPUを最新のCore2 Duoにすることにした。となると当然マザーボードも交換ということになる。

CPUはCore2 Duo E6600、マザーボードはちょっと奮発してP5B-Deluxeにしようかと思ったが、購入予定のパソコン工房で扱っていないようだ。パソコン工房で扱っているマザーボードを見ていたら、GIGABYTEのGA-965G-DS4 Rev.3.3というのが気になった。グラフィックチップ内蔵タイプにしては、放熱も良さそうだし、コンデンサもソリッドタイプになっている。21879円とP5B-Deluxeより安い。

今回、最低限必要なのはこれだけ。メモリは起動ディスクはずして現在お休み中のDELLのPCからはずしたDDR2メモリが2GB分ある。できたらHDDももう1個欲しい。DVDドライブは現在USB接続のものを使っているが、Vistaを再インストールの必要が出てきたら、内蔵タイプのDVDドライブが必要なのかな。これもできたら買っておいた方がいいのだろうが・・・

あと問題になるのは、IDE接続のデバイスをどうするか。現在IDE接続しているのは、起動HDDとCDドライブ、それにMOドライブ。EProのマザーボードはプライマリとセカンダリ2個のIDEコネクタがあり、それぞれ2個のデバイスがつなげるので問題なかったが、今時のマザーボードはIDEコネクタは1個しかないのが普通のようだ。とすると2台までしかつなげない。MOドライブは滅多に使うことないから、はずしておくか。
シリアルATAのDVDドライブを買えば、CDドライブははずせるが、CDからの曲の取り込みはDVDドライブより、CDドライブからの方が音がいいという話もある・・・
しかし、今のCDドライブもけっこうへたっているようだし、高音質で取り込むなら、マランツのCDプレイヤーからオーディオプロセッサー経由で取り込むという方法もあるか・・・
IDE拡張カードは2000円台であるので、それ付けるのがいいか。

パソコン工房ではIDE拡張カード扱っていないようなので、近くのアプライドに探しに行く。すると、P5B Deluxeが価格COMでの最低価格プラス\1000ぐらいで売っていた。E6600も\1000プラスぐらいで売っていたので、ここで買うことにする。GA-965G-DS4もRev.2.0が置いてあったが、これは3万円近くする。

IDE拡張カードはバッファローのIFC-AT133というのを購入。

組み立て


さっそく新しいマザーボードを取り付ける。P5B-Vの時と同様、先にCPUとメモリは装着しておく。Vista起動HDDを装着し、フロッピードライブはVistaと一緒に購入したものに交換する。P180では、フロントパネルにインターフェイスのあるデバイスは両サイドに取り付け用レールを取り付け、ベイに挿入する方式になっているが、フロッピードライブを取り外そうとしてなかなか外れずに手を焼いた。レールとベイの間にマイナスドライバーをつっこんでやっと取り外せた。他の5インチベイのデバイスも同じように取り外しにくい。ひとつしかないIDEコネクタにXPが入っていたアナログATAハードディスクとCDドライブをつなぐ予定だったが、P180ではCDドライブとHDDとの距離が大きく、標準のIDEケーブルではとても届かない。CDドライブはIDE拡張カードからつなぐことにする。

ところが残念なことが・・・
IDEカードのIFC-AT133がVistaでは使えないことが判明(^^;; 確かにパッケージを見るとXP対応と書いてあって、Vista対応とは書いてない。バッファローのHPで調べてみると、Vista対応のものもあるらしいのだが、それは「Vista対応」と書かれたシールが貼ってあるらしい。ドライバでなんとかなりそうという雰囲気でもなさそうだ。

ということは接続できるIDEデバイスは1個だけ。(HDDなら2個つなげられそうだが。)
SATA接続DVDドライブを買うしかないか。でも今はとりあえずUSB接続のDVDドライブが使えているので、急ぐ必要はない。

EProのマザーボードで苦労したシステムパネルコネクタへの結線は、P5B DeluxeのQコネクタのおかげで楽だった。今回はケースの電源LEDコネクタが挿せたので、起動時にLEDが点灯するようになった。フロントパネル用のUSBコネクタは、EProのマザーボード用にコネクタの詰め物を別の穴に詰めていたが、P5B Deluxeでは標準的なレイアウトになっているので、元に戻してやらなければならない。しかし、詰めるときは簡単に詰まったものが、はずすとなるとなかなか外れない。ピンセットや錐の先を使って悪戦苦闘の末、なんとかはずれたが、詰め物は粉々になって穴の中に一部残ってしまった。ダミーの穴なのでピンが刺さりさえすればいいだろうと気にしないことにする。

P5B Deluxeにはファンコントロール用の3ピンソケットが何カ所かあるが、P180のファンから出ている電源ケーブルは4ピンペリフェラルだけなので、これにつなげない。Qファンコントロールが使えないことになるが、しょうがないので、電源ユニットに直接つなぐ。

ライセンス認証


組み立てが終わり、起動するとVistaのログイン画面でライセンス認証を求められる。また電話して、プッシュフォンからインストールIDを打ち込む。すると、このライセンスはすでに認証済みですということになる。これは当然そういうことになるだろう。合成音で、再度認証するためのIDを伝えてくるのかなと思っていたら、このまま終了するかオペレータと話しますか?という2つの選択肢しかない。夜中の3時過ぎだったので、ちょっとためらったがオペレータと話すことにした。24時間体制なのだろうが、すぐにオペレータが出た。認証済みのPCとは別のPCへのインストールで、OSと一緒に買ったフロッピードライブも装着済みであることを伝えると、すぐに口頭で認証IDを教えてくれた。OEM版ライセンスの再インストールなら、わざわざオペレータが出なくとも合成音での応答でも良さそうな気もするが・・・。ともかく、認証IDを打ち込むと無事認証され、Vistaが起動した。

当然、P5B-Vでの設定のままになっている。ドライバ関係は自動的にインストールされたり、OS標準のもので対応してしまったりしたので、意外と手間はかからなかった。プリンタはともかく、USB接続のDVDドライブも自動的にドライバが組み込まれてしまった。手動でインストールしたのは無線LANのドライバ。
Vistaへ未対応となっていたSE-U55GXだが、つないでみるとあっさりドライバがインストールできた。CarryOnMusicも普通にインストールできた。
うーん、いったいどうなっているんだろう。音もちゃんと出たが、気になるのは、24Bit/96KHzの音源を再生してもAVアンプの表示が44.1KHzとなること。
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LPデジタル化計画 2009年04月20日 10:53   編集
シリアルATAの拡張機能にAHCIというのがあるらしい。(Advanced Host Controller Interfaceの略) ハードディスクのアクセスを高速化するNCQ(Native Command Queuing)や、電源を入れたままコネクタの抜き差しができるホットプラグの機能をサポートするらしい。シリアルATAのハードディスクをインストールしても、初期設定ではパラレルATAとも互換性のあるIDEモードになっているが、シリアルATAの長所をフルに発揮するにはAHCIモードにしないといけないようだ。

せっかくだから長所を生かしてみようと、変更してみたのだが、けっこうややこしい。うまくいったのかどうかもよくわからない状態だが、今後のために整理しておく。

AHCIに変更するにはいろいろ条件がある。
  • まず、OSがVistaでなければならない。これはVistaでないと標準でAHCIのドライバがインストールされていないためだが、AHCIのドライバをインストールすればXPでも可能らしい。
  • 次にチップセットがRAIDをサポートしていること。ICH7RとかICH8Rとか、RがついているのがRAIDをサポートするチップセットで、ICH7やICH8はRAIDをサポートしていない。しかし、ICH8のチップセットでも裏技でAHCIのドライバがインストール可能のようだ。
  • そしてハードディスクがAHCIに対応していなければならない。シリアルATA Ⅱ以降がAHCIに対応しているらしい。
このEpro@P180改めP5B_D@P180はOSはVista、チップセットはICH8R、OSをインストールしたHDDもシリアルATA Ⅱということで、一応上記の条件は満たしているが、すでにIDEモードでOSをインストールしてしまっている。
通常はOSをインストールする前にBIOSでIDEモードをAHCIにしておかないといけないらしい。IDEモードでOSをインストールした状態でBIOSのIDEモードを変更すると、OSが起動しないからだ。OSをインストールした後、AHCIに変更するには、BIOSでAHCIモードに変更した後、OSを修復インストールするというのが一般的らしい。しかし、修復インストールといっても、現在の環境がかなり変更されてしまうので、面倒だなと思っていたら、修復インストールせずにAHCIに変更する方法もあるようだ。

Windows上でAHCIドライバをインストールし、次に再起動するときにBIOSのIDEモードをAHCIに変更するというものだ。BIOSだけAHCIに変えたのでは、OSにAHCIのドライバがなくて起動できないので、先に入れておこうということだろう。BIOSがIDEモードの時にAHCIドライバに変えてしまって大丈夫なのだろうかという気もするが、変更したドライバが有効になるのは、次の起動時なので、OSを終了するまでは大丈夫ということかもしれない。
この方法を試してみることにする。

AHCIドライバをインストール


デバイスマネージャーのIDE/ATA/ATAPIコントローラを見ると、「標準デュアルチャンネルPCI IDEコントローラ」「SATA IDEコントローラ」とか中にいろいろある。「SATA IDEコントローラ」は2個ある。これのどれを変更すればいいのかわからない。適当に「標準デュアルチャンネルPCI IDEコントローラ」の方を変更することにする。
そして、「ドライバソフトウェアの更新」→「コンピュータ上のデバイスドライバの一覧から選択」→「互換性のあるハードウェアを表示」をチェックオフ
すると、ドライバのプルダウンリストに「標準AHCI 1.0 シリアルATAコントローラ」というのが出てくるので、これを選んでインストール。「再起動しますか」と聞いてくるので再起動する。
再起動時にBIOSでIDEモードをIDEからAHCIに変更。
すると無事にVistaが起動。「新しいハードウェアが検出されました。」ということでしばらくほっておくと、「インストールが終了しました。再起動してください。」と出る。仰せに従い、もう一度再起動する。
再起動してデバイスマネージャーを確認すると、「標準デュアルチャンネルPCI IDEコントローラ」と、2個の「SATA IDEコントローラ」がなくなって、代わりに「標準AHCI 1.0 シリアルATAコントローラ」が2個ある。いやな予感がしてマイコンピュータを開くと、IDE接続のHDD2個が見えなくなっている。IDEのHDDがあるのに、デバイスマネージャーからIDE関係と思われるドライバが見あたらなくなってしまったのが、原因と思い、2個の「標準AHCI 1.0 シリアルATAコントローラ」のうち、片方を「ドライバのロールバック」することにする。どちらをロールバックするべきか迷ったが、2個のうち上に表示されているコントローラはロールバックがディムになっていて使えない。選択肢がないので、ロールバックできる方を戻してみると、その場でIDEのHDDが復活した。
AHCIドライバをインストールするときに「標準デュアルチャンネルPCI IDEコントローラ」を選んだので、パラレルATAのHDDのコントローラの方も変更してしまったのだろう。シリアルATA、パラレルATAが混在している場合は「SATA IDEコントローラ」の片方だけにインストールすれば良かったのだろうが、どちらがどちらかわからないという問題もあるので、結果オーライだったのかもしれない。

マトリクス・ストレージ・マネージャー インストール


ベンチマークソフトでHDDアクセススピードをテストしてみるが、あまり早くなったという感じではない。それとNCQが有効になっているのか、転送速度3.0Gbpsが有効になっているのかわからない。これはチップセットを作っているIntelが公開しているマトリクス・ストレージ・マネージャーというのを入れるとわかるようになるらしいということで、インストールしてみる。
  • http://www.intel.co.jp/jp/support/chipsets/imsm/index.htm
インストールすると、再起動が促される。再起動すると、また、「新しいハードウェアが検出されました」という表示が出て、インストールが完了すると、再び再起動が求められる。
再起動すると、マトリクス・ストレージ・マネージャーがインストールされている。起動すると、AHCIで接続したHDDの情報が表示されている。
1.gif

NCQは「ネイティブ コマンド キュー サポート」が「はい」になっている、つまり有効になっているようだが、転送速度は「現在のシリアルATA転送速度」が生成1となっている。これは1.5Gbpsということのようだ。
それと、AHCIコントローラがいつのまにか「標準AHCI 1.0 シリアルATAコントローラ」から「82801HR/HH/HO SATA AHCI Controller」に変わっているようだ。
マトリクス・ストレージ・マネージャーで「現在のシリアルATA転送速度」を3.0Gbpsに変更することはできないようだ。これを変更するにはハードディスクメーカーが出しているメンテナンスツールを使う必要があるようだ。

Feature Tool


シリアルATAのHDDは2個ともHitachi製だ。Hitachiの場合はFeature Toolというのを使って設定を変更できるようだ。Hitachiのサイトからファイルをダウンロードする。

  • http://www.hgst.com/hdd/support/download.htm
しかし、Hitachiって日本の企業のはずなのに、ハードディスク関係のサイトはなんで英語しかないんだ?!
このFeature ToolはWindows上ではなく、OS起動前にフロッピーから実行する。CD-ROM起動版も公開されている。
ダウンロードしたファイルを実行して指示通りに進めると、Feature Toolを実行するフロッピーが作られる。
ここでまたフロッピー作成中にエラーが出てストップしてしまうという問題が発生。前から調子が悪かったのだが、フロッピードライブの問題だろうか。このフロッピードライブにVistaのライセンスがあるので他のフロッピードライブに変えてしまうというわけにもいかないし。仕方がないので、Feature Tool起動フロッピーの作成は他のPCで行い、できたフロッピーをP5B-D@P180に入れて起動。
P5B-V@SOLOでは、このFeature Toolがうまく起動できないという問題があった。原因をいろいろ調べたら、DVDドライブに原因があることがわかった。どっちが悪いのかわからないが、DVDドライブをはずすとうまく起動した。今回は内蔵DVDドライブはつながっていないので、そういう問題はないだろうなと思っていたら別の問題が発生した。Feature Toolを起動してみると、SATAのHDDを認識しないのだ。IDEのHDDは認識している。P5B-V@SOLOでFeature Toolを使ったときはもちろんSATAのHDDも認識していたのになぜ?
違うのはBIOSのIDEモードがAHCIになったことぐらいだ。試しにBIOSのIDEモードをIDEに戻してからFeature Toolを起動してみると、みごとSATAドライブも認識。Feature ToolはAHCIには対応していないということか。

Feature ToolのFeaturesメニューからChange SATA Settingsを選び、Max Transfer Speedを「Up to 1.5GB/s」から「Up to 3.0GB/s」に変更する。「Spread Spectrum Clocking」も選べといわれるので、「Disable」にしておく。
「変更を有効にするためにはシステムをパワーオフしろ」というようなメッセージが現れるので、いったん電源を落とす。再起動では変更が反映されないようだ。
シャットダウン後、起動してマトリクスマネージャーを見てみると、「現在のシリアルATA転送速度」が生成2に変わっていた。3.0Gbpsになったということだろう。

再起動する前に、BIOSのIDEモードをAHCIに戻さなければならないのだが、一度これを忘れてIDEのまま起動してしまった。ところがOSは普通に立ち上がった。
IDEコントローラがIDE BIOSがAHCIの時は起動しなかったのだが、逆に
IDEコントローラがAHCI BIOSがIDEの場合はOKということなのだろうか。

速くなったのか


これで、やるべきことは一通りやったので、アクセススピードが速くなったかなと思ってベンチマークソフトを走らせてみる。

ところが、ほとんど変わっていない。アクセススピードは50MB/秒からせいぜい60MB/秒ぐらいだ。3Gbpsをバイトに換算すると、300MB/秒だが*1、それとはほど遠い。
これじゃ意味ないじゃないかと思ったが、調べてみるとそんなものらしい。1.5Gbpsとか3.0Gbpsとかいっているのは、あくまでもハードディスクと外部とをつなぐインターフェイスの最大速度で、ハードディスク内部での転送速度がそのスピードに及んでいないため、外部転送速度だけをあげても、アクセススピードは内部転送速度で頭打ちになるということのようだ。今後ハードディスクそのものの改善によって内部転送速度も速くなるだろうが、現時点ではパラレルATAの最大速度133MB/sにも達していないらしい。
・・・ということはシリアルATAに変えたらアクセスが速くなるというのは、ウソじゃないか。

さんざん苦労してAHCIに設定した結果がこういうオチというのも疲れる話だが、またひとつ勉強になった。

*1 シリアルATAの場合は、信号処理の関係で、1バイト = 8ビットではなく、1バイト = 10ビットとなるらしい
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LPデジタル化計画 2009年04月20日 10:59   編集
プライベートで使用するにも、問題があるので、結局VistaをやめてXPをインストールすることにした。
Vistaへ未対応となっていたSE-U55GXはなんとか使えそうな雰囲気だったのだが、ネックとなったのはやはり、音楽関係。音楽ファイルのダウンロード販売も利用しているのだが、Vistaではダウンロードがうまく行かない。e-Onkyoやリッスン・ジャパンを使っているが、あなたの環境では再生できないのでダウンロードできませんというようなメッセージが出て買えない。Vistaでもダウンロードできる場合もあるらしいのだが、メディアプレイヤーやIEのバージョンなども絡んでいるのかもしれない。このあたり、下手にバージョンアップすると、バージョンダウンできないようなので要注意かもしれない。

XPはHome Editionでも良かったのだが、Professionalにする。ハードウェアとセットで使う条件で若干安いDSP版にしようかとも思ったが、将来システム変更するときにいろいろ足かせがあるのも煩わしいので(そのときもXPを使うつもりか・・・)、思い切って通常版にする。NTT-X Storeで29,100円!
メディアプレイヤーもIEもバージョンアップはしない。

OSを再インストールするたびに煩わしいのはドライバやソフトウェアのインストール。WEB上からダウンロードしたフリーウェアや、ダウンロード販売のものは、再インストール用フォルダにまとめておけば、探すのに苦労しないが、CDやDVDからインストールする必要のあるものは、毎回どこにあるのか探すのが一苦労だ。(ちゃんと整理しておけばいいのだろうが・・・)そこで、今後のためにCDの中身をハードディスクにバックアップしておくことにする。大半はCDの中身をそのままコピーしておけば使えるようだが、アップデートCDなどで、旧バージョンのCDが必要になるものもあるので、CDのイメージファイルをバックアップすることにする。
使用したのはburnatonceというソフト。これでCDやDVDの中身をイメージファイルとしてハードディスク内にコピーできる。このイメージファイルをDAEMON Toolsで仮想CDドライブにマウントすると、オリジナルのCDを挿入したのと同じ動作ができるようになるということだ。
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LPデジタル化計画 2009年04月20日 20:36   編集
AVアンプを更新したのでメモ。
これまで使ってきたヤマハのDSP-AX2、まだ買って10年にもならないのだが、買い換えることにした。
テレビとレコーダーをハイビジョン対応に更新したら、これまでのようにAVアンプで映像・音声ともに切り替えることができなくなったということと、(まあ、これはほかの映像機器に切り替えるということもほとんどないので、たいした問題ではないのだが)
これに伴い、サラウンド再生ができなくなってしまったためだ。
ハイビジョンレコーダーからはデジタル音声出力があり、この音声をAVアンプに接続するとサラウンド再生ができるはずなのだが、ハイビジョンのサラウンドは従来のサラウンドとは規格が違うらしく、DSP-AX2ではサラウンド再生できない。
しょうがないので、サラウンドスピーカー(センタースピーカーは省略しているので、リアとサブウーファーだけだが)はハイビジョンレコーダーについているサラウンドのスピーカー端子に直接つないで使っていた。フロントは従来通りDSP-AX2からパワーアンプのM90経由でつないでいる。
しかし、これだとサラウンド再生と普通のステレオ再生の切り替えにリモコンが使えず、操作がめんどうになってしまった。

TX-SA805


例によって予算があまりないので、せいぜい10万円ぐらいしか出せない。ONKYOのTX-SA805にする。去年6月の発売なので、ECカレントで10万1,461円*1
と適当に値がこなれていること(定価18万9,000円)、同じ価格帯ののライバルに比べて出力が高め(180W)なこと、ONKYOのオーディオプロセッサーを使っているので相性がいいかなと思ったこと(あまり関係ないか)、使用しているPanasonicのテレビ、レコーダーのVieraリンクに対応していることなどが選択理由。

注文して4日ぐらいで届く。

機器との接続


レコーダーとアンプ、アンプとテレビとの接続は当然HDMI。これ1本つなげば、音声ケーブルをつなぐ必要がないので簡単だ。
レコーダーに差していたスピーカーケーブルをすべて抜くと、レコーダー周りもかなりすっきりした。AVアンプに差すケーブルもかなり少なくなった。CDプレイヤー、プレイヤーとの接続はオーディオプロセッサー経由なので、オーディオプロセッサーからの光ケーブル1本だし、レコーダーからはHDMIで映像、音声両方つながるので、音声ケーブルは必要ない。
あとはPS2の映像・音声と、めったに使わないレーザーディスク/DVDプレイヤーDVL-919*2とVHSビデオレコーダーぐらいだ。

1.png

スピーカーの接続


スピーカーの接続は以下のようになった。
フロントスピーカーは従来のように古いパワーアンプM-90経由にする。
サブウーファーもアンプ内蔵タイプなので、プリアウトからつなぐ。
センタースピーカーはこれまで省略していたが、画面に近いところに設置できそうなので、余っていたBOSEの101イタリアーノをつなぐ。イタリアーノはまだ3個余っているのであとはサラウンドバックスピーカーも設置したいところだが、スペースとスピーカースタンドがないので、とりあえず省略しておく。
TX-SA805では、フロントスピーカーをツイーター部分とウーファー部分を別々に駆動するバイアンプ方式でドライブできるようだ。フロントスピーカーに使っているBOSE363はツイーター端子とウーファー端子がついているので、使えるかなと思ったが、インピーダンス8オーム以上だそうだ。363は6オームなのでだめかな。プリアウトしているので、どっちにしても使えないか。

2.png
TX-SA805はサラウンドスピーカーの音量を自動設定してくれる仕組みがある。サラウンドスピーカーからテスト音を出して、リスニングポイントに設置したマイクで音量を測定し、調整するという仕組みらしい。
ヤマハのサブウーファーYST-SW320はサブウーファー信号出力が数分ないと節電のため待機状態になる。この待機状態のまま、自動設定しようとすると、サブウーファーを認識できなかった。あらかじめ待機状態を解除しておかなければならないようだ。

肝心の音だが、デジタルに変わって、クリアになったなというのが第一印象。サラウンド効果の方は、前回の設定からセンタースピーカーを追加したことになるが、正直違いはあまりわからない。以前イタリアーノをセンタースピーカーとして使っていたときは、フロントスピーカーとの音色の違いが気になったが、今回はあまり気にならない。
それと、リスニングモードがいろいろありすぎて何を選べばいいのかよくわからない。DolbyやDTS、THXぐらいは以前からあったが、Dolby PL2とかDolby EX Dolby Digital Plus Dolby TrueHD DTS Neo:6 DTS 96/24 DTS-ES DTS-HD Neural THX DSD AAC ・・・・・
といろいろある。いつの間にこんなに増えたんだ!
音源によって自動的に選択されるというわけでもなさそうなので、実際に聴いてみて選ぶしかないようだ。たくさんの選択肢の中から好みによっていろいろ選べると考えればいいのか。
PCで音楽を聴くときは、音をいじらずダイレクトに出した方がいいかなと思っていたが、これにもいくつか種類があるようだ。
左右フロントスピーカーからのみ音を出すSTEREO、入力ソースの音源のまま音を出すDIRECT、表示部を消してビデオ回路の電源を切り、ノイズの発生源を最小にすることで、より原音に忠実に再生するというPURE AUDIO
逆に2チャンネルの音源をサラウンドによって、より自然な音場を再現するというDolby PLllx Music、Neo:6 Musicなどというモードもあるようだ。
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LPデジタル化計画 2009年04月20日 11:12   編集
ビデオカメラの調子が最近悪く、テレビや録画装置はハイビジョン対応に更新したので、ビデオカメラもそろそろ買い換え時かなと思っていたのだが、完全に壊れてしまった。それも子どもの運動会前日の夜に壊れていることがわかったので、修理も間に合わない。急遽新しいカメラを買うことにした。
子供の運動会は朝9時半に始まるのだが、電器屋のオープンは10時。9時50分ぐらいに予定されている最初の出場種目はあきらめて、10時40分ぐらいの2個目の競技になんとか間に合わせようと計画を練る。10時のオープンと同時に買って、できたら購入手続き中にバッテリーを充電してもらい、そのまま小学校に駆け込めば、なんとか2番目の競技に間に合うかもしれない。
店でゆっくり機種を選んでいる時間はないので、WEBでめぼしいカメラをリストアップしておくことにする。ハードディスク録画タイプのものがいいと思って、パナソニックのHDC-HS9を第一候補、CanonのiVIS HG10を第2候補にしておく。

当日、家族を送り出した後、10時前から電器屋の駐車場で待機。オープンと同時にビデオカメラコーナーに駆け込む。候補の2機種とも在庫はあったが、地元の電気屋なのでやはり高い。価格comの最安値より2万円は高い。*1特にHDC-HS9は10万円以上したので、iVIS HG10にする。三脚もついでに買って10万をちょっと超えたぐらい。

店での充電は断られたので、速攻で帰宅し、充電しながら取説に目を通す。20分ぐらいしか充電できなかったが、子どもの出番の1つ前の競技が始まったという連絡を受けて家を出る。ぎりぎりセーフ。2種目めが終わった時点で再度帰宅し、充電する。

iVIS HG10だが、さすがにハイビジョンということで画質はいい。録画モードは15MbpsのHXP、9MbpsのXP、7MbpsのSP、5MbpsのLPと4種類ある。デフォルトのSPでも十分な画質だと思ったが、最高画質のHXPでも5時間半撮れるので、一応HXPに設定変更しておく。

映像の保存と再生


しかし、じっくり考えて機種選択していないので、映像の再生と保存に問題があることに気づいた。
カメラから直接再生する場合は、カメラのHDMI出力からテレビにつなげばいいのだが、HDMI入力がテレビの裏にしかないので、つなぐのが非常に面倒だ。(でかいテレビを狭い部屋に無理矢理設置しているので、部屋の中ではテレビの裏に手が届かず、いったん庭に出て、窓を開けて外からいじるしかないのだ。)

レコーダーに保存できない!


予想外だったのは、録画に使用するつもりだったブルーレイレコーダーにデジタルで一切録画できないことだ。
まず、ブルーレイレコーダーにはHDMI入力がないので、HDMIでレコーダーに録画することはできない。パナソニックのHDC-HS9だったら、SDカード経由でレコーダーに取り込めるらしいが、HG10だと、SDカード(マイクロSDカード)には制止画しか保存できないので、この方法は使えない。*2 
さらに、レコーダーにはDV入力端子があるが、HG10にはDV端子がなく、USB出力しかできない。
残された方法はコンポジットかコンポーネントでの録画ということになるが、いまさらSDにダウンコンされた映像を保存してもしょうがない。どうやらパソコンとの連携がメインの機種だったようだ。

パソコンへ保存


となるとパソコンに頼るしかないようだ。付属のユーティリティをインストールしてパソコンへの取り込みを試してみる。
パソコンへはUSBで取り込むのだが、これはけっこうあっさり取り込めた。録画時間の数分の1ぐらいの時間しかかからない。
これまでビデオカメラの映像のダビングは録画時間と同じだけかかるのが当たり前と思っていたので、これはかなりうれしい。
取り込んだ映像はパソコンではすぐ見れるが、テレビで見るにはDVDかBDに焼く必要がある。これも付属のソフトで簡単にできる。うちのパソコンにはDVDドライブしかないので、DVDに焼いてみた。せっかくのハイビジョン映像の画質がどうなるかなと思っていたが、AVCHD方式で焼けるようだ。ブルーレイレコーダーは割と初期のタイプだったので、AVCHDに対応しているのかなと思ったが、少なくとも再生は問題なくできるようだ。AVCHDフォーマットでDVD1枚に1時間弱分の映像が書き込めるようだ。(XPモードで1時間らしい)
AVCHDの画質は問題ないが、チャプター選択などレコーダーでの操作はかなり重い。チャプターから次のチャプターへの移行にもかなり時間がかかるが、まあこの辺は仕方ないか。
PCへのバックアップは2種類のソフトがある。HGBACKUPというバックアップ専用のソフトとCorelのバックアップ、オーサリング連携ソフトだ。(別のソフトを同じランチャーで起動しているだけのような気もするが。)
CORELのソフトだと、バックアップする映像を指定することができるが、HGBACKUPを使うと、カメラのハードディスク内の映像を全てバックアップしてしまう。カメラのハードディスクから映像を消さない限り、何度も同じ映像をバックアップしてしまうので、効率が悪い。保存されたファイルはそれぞれMT2S、MTSという拡張子になる。中身はどうも同じっぽいので、CORELでのバックアップだけでいいのかなという気もするが、とりあえず両方の方式で保存しておくことにする。HGBACKUPで同じ映像を何度も保存しないために、一度バックアップしたらカメラ内の映像は全て消すことにする。
AVCHDならDVDからハードディスクに戻すこともできるようだが、とりあえずDVDに焼いた分も含めて、映像はすべてハードディスクに残しておくことにする。
ハードディスクがクラッシュしたら映像がすべて消えてしまうので、バックアップファイルは別のハードディスクにさらにバックアップする。
基本的に撮った映像はすぐにパソコンに移動して、カメラには貯めておかないという使い方になりそうだが、となると家族が見れるようにするには、すぐにDVDに焼かなければならないか。HDMIかDVI出力のあるデュアルモニター対応のビデオカードを買って1つをテレビにつないでしまえば、いちいちDVDに焼かなくても、直接パソコンで再生するという方法もあるが、現状で唯一映像ファイルを再生できる付属のCORELのソフトは映像のサムネイルも出ないなど、いまいち使いにくい。

ブルーレイレコーダーで録画できなかったのは誤算だったが、もしこのブルーレイレコーダーで録画するとしたら、AVCHDの録画に対応していないタイプの機種なので、まだまだ高価なBD-Rに保存するしかなかった。PCへのバックアップも思ったより手軽にできるし、安価なDVDにハイビジョンクオリティで録画できることになってかえって良かったかもしれない。うちの環境ではHG10を選んで結果オーライだったようだ。
ところで、我が家のデジカメもかなり古いタイプで、肝心なときに乾電池が切れることが多く、充電式の新しいカメラに買い換えたいと思っていたのだが、HG10の静止画はデジカメ並みにきれいに撮れるので、しばらくはこれで十分のようだ。最近のデジカメ専用カメラはもっときれいになっているのかもしれないが、少なくとも我が家のデジカメには負けていない。フラッシュもついているし、解像度も2048×1536、1920×1080と十分だ。なんといってもビデオカメラとデジカメと2個もカメラを持ち歩かなくて済むところが楽だ。
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LPデジタル化計画 2009年04月20日 11:16   編集
iVIS HG10で撮影した映像の再生はパソコンに頼るしかないようだが、いちいちDVDに焼くのは面倒だ。
ビデオカードをDVI×2出力のもの(EN8600GT/HTDP/256M)に変更して1本をプラズマにつないだ。こうすれば、パソコンからビデオで撮影した映像が見えるので、映像ファイルをハードディスクに保存するだけで済み、楽だ。ハードディスクから直接再生するとなると、iVIS HG10に同梱されていたWinDVD SEで再生することになるのだが、やはりおまけだけあって上位版にあるほとんどの機能が省略されており、イマイチ使いにくい。
特にファイルが増えてくるとどのファイルがどのような映像だったかわけわからなくなってくるので、サムネール表示機能は是非とも欲しい。WindowsのExplorerなどでは、M2TSのサムネールは表示してくれないので、なんとかプレイヤーで対応してほしいところだ。

最悪のWinDVD Plus


AVCHD対応のプレイヤーはフリーウェア含めていくつかあるようだが、ビデオカメラに付属していたこのWinDVDの上位版にするのが無難かなと安易に考えてしまったのだが、これが大失敗だった。
上位版はWinDVD9ということになるのだろうが、WinDVD9はAVCHDに対応していないということなので、さらに高いWinDVD9 Plusにする。おそらく機能省略版だと思うSEでもAVCHDに対応しているのに、なんで?と思うが深く考えなかった。今にして思うと体験版を試してみれば良かったと思う。

相当評判の悪いソフトであることは、ネットでの情報などからある程度覚悟はしていたものの、ここまでひどいとは思わなかった。

まずとんでもなく重い。


ウチの環境は、WinDVD9 Plusのマニュアルに書いてある「Blu-ray ディスクおよび HD DVD ディスクの再生」のための推奨システム要件(AVCHD再生のための要件というのは書いてなかった)である
Core2 Duo 2.13 GHz以上、メモリ1GB以上、グラフィックスカードGeForce 8400 以上は満たしている。

にもかかわらず、起動に1分以上、プレイリストの読み込みに2分、さらにファイルを選んで再生するまでにさらに数10秒もかかる。
肝心の再生画像の画質だが、全体にかげろうがかかったようにゆれて、とてもまともに見られるものではない。
データ量の多いハイビジョン画像を扱うのだから、ある程度重くなるのもやむを得ないと思うが、WinDVD SEではある程度サクサク動いていたのに、なぜこのようなことになるのか。はっきり言って、とても金を取って売れるようなしろものではないと思う。

インターフェイスもお粗末だ。ソースメニューに「ファイルから開く」、「フォルダから開く」というのがあるので、これからAVCHDファイルが開けると思うのが普通だと思うが、開けない。WinDVD SEでは同様の操作でm2tsファイルが再生できるのだが。
「フォルダから開く」にしても、「選択されたフォルダには有効なDVDイメージがありません」と出る。DVDだけじゃなくてブルーレイやAVCHDの再生も謳ってるんじゃなかったっけ・・・

マニュアルにもAVCHDファイルの再生方法の説明がないので、いろいろ試したところ、プレイリストを作ると再生できることがわかったのだが、このプレイリストがまたひどいしろものだった。まず起動が遅くてイライラさせられる。その間は他のアプリを巻き込んでPCをフリーズさせてくれる。このプレイリストにファイルやフォルダを追加するのだが、フォルダを指定して実際にファイルが追加されるまで1分以上かかり、その間またフリーズする。このプレイリストは単に「20080621184800.M2TS」のようなファイル名が表示されるだけで、サムネール表示などの機能はない。ファイル名のリストを作っているだけなのだが、それだけでなんでこれだけ時間がかかるのかが理解できない。いったんプレイリストを作ったら、次からの起動は速いだろうと思ったら、またまた1分以上待たされる。ご丁寧に再検索しているのか・・・

さらに、このプレイリストはサイズ変更ができないので、広げてもっと広い範囲を見ることも、じゃまなのでちょっと小さくしておくということもできない。こんなプレイリストならない方がましだ。少なくとも私は使いたくない。なんとかプレイリストも使わずM2TSファイルを再生する方法がないか調べてみた(そのために買ったソフトで、ここまで苦労させられるとは思っても見なかった・・・)。
WinDVD SEの場合、M2TS拡張子をWinDVD SEに関連づけることでM2TSファイルのダブルクリックで開けるようになったのだが、Plusの場合、それもうまくいかないようだ。結局、唯一うまくいったのは、ファイルのドラッグ&ドロップだけだった。いったいAVCHDの再生はどのような使い方を想定しているのか聞いてみたい。

このままだと、本当に捨てるしかなかったのだが、CORELのサイトからアップデータをダウンロードして当ててみると、起動はかなり速くなった(といっても、フリーウェアのOXYGEN AVCHDプレイヤーに比べると5倍くらい遅い。しょーもない起動時のアニメーションなんかなくせばいいのに。)。それと、プレイリストのとろさと役立たずは相変わらずだ。

AVCHDフルサポートというのはいったいどういう意味なのか。m2tsファイルはWindowsのExplolerなどでは、サムネール表示できないので、m2tsが読めるソフトでのサムネール表示を期待したのだが、今回は完全に私の失敗だった。

サムネールなしだと、とてもハードディスクへの直接保存だけでは管理が難しいので、なんとか別の方法を考えることにする。
カメラに付属のバックアップソフトHGBACKUPを使うと、MTSファイルのほかにも、jpgのサムネール画像が保存されるようだ。これはどうもカメラの液晶ファインダー表示用にカメラ本体で作られたサムネールをそのままコピーしているだけのようだ。このサムネールはカメラに保存されている映像に連番を振っただけのファイル名になるので、M2TSファイルと連動させるのは難しいようだ。AVCHDファイルの管理は自動的に撮影年月日名のフォルダに保存されるM2TSで行いたいので、このサムネールは使えない。

やむを得ずCGIでM2TS再生


WinDVDのSEになくてPlusにはある機能として、制止画キャプチャー機能がある。せっかくだから、この機能を使ってサムネールを作ることにする。
サムネールで再生する動画を選び、そのサムネールをクリックすると、M2TSファイルを再生するという風にしたいのだが、しょうがないので、またもCGIでやることにした。
ハードディスク上のM2TSファイルを検索し、そのM2TSファイルを再生するためのリンクに、同名のサムネール画像を貼り付けるという感じだ。

ところで、Plusのキャプチャー機能だが、これがまた使いにくい。キャプチャーボタンを押すと、画像表示リストが表示され、撮影ボタンを押すと、制止画が保存されるが、画像サイズや、画像形式、キャプチャーファイルの名前など一切カスタマイズできず、capture(連番)という名前の1920×1080(動画ファイルと同じサイズか)のbmpしか選べない。せめてM2TSファイル名を頭につけるオプションでもあればだいぶ助かるのだが、しょうがない。
それと、キャプチャー関係でかなりやばいバグがあった。再生を一時停止した状態にしてキャプチャーすると、100%の確率でフリーズする。こうなると、WinDVD9 Plusを強制終了するしかなくなるが、そうするといきなりブルースクリーンになってOSが強制再起動となる。ハードディスクに書き込みなどしていたら、一発で壊れていただろう。一時停止させて静止画キャプチャーするなんて、よくやることだと思うのだが、これはウチの環境だけの問題なのだろうか。

停止状態でのキャプチャーができないので、けっこう忙しい。M2TS再生をはじめてキャプチャーリストが表示される頃にはだいぶ再生が進んでしまっているので、頭付近まで巻き戻してキャプチャーしなければならない。もっともこれは必ずしも頭の絵ではなくても動画ファイルがわかればいい。せっかく手作業でキャプチャーするのだから、いい絵を探してキャプチャーしたほうがいいだろう。
すると、キャプチャーフォルダにcapture01.bmpというようなファイルができているので、これを元のM2TSファイルにつけられている20090104223648というような名前に変更する。
1920×1080のbmpをそのまま使うわけにはいかないので、サイズを縮小してjpgに変換する必要がある。これはフリーウェアのiviewでまとめて行えるので、たいした手間ではない。

ここまで手作業でやったら、あとはCGIに任せる。
cgiでWinDVD PlusにM2TSファイルを渡して再生させる方法だが、よくわからなかったので、バッチファイルを使うことにする。M2TSファイルに関連づけたリンクを押すと、
WinDVDのパス M2TSファイルのパス
を書いたバッチファイルを作成し、リダイレクトでそのバッチファイルを実行するという仕組みだ。リンクボタンを押すと、保存・実行ダイアログで、実行ボタンを押さなければならないというのが一手間かかるが、これはブラウザの設定で何とかなるのか。
リダイレクトの直後にバッチファイルを削除してしまうと実行できないようなので、バッチファイルは次のCGI実行時に削除することにする。

ということで、以下作ったM2TSファイル再生用CGIを紹介する。

なお、ホワイトブラウザやPicasaでM2TSのサムネールが表示されるという情報もあるのだが、ウチでは表示できなかった。コーデックかなんか入れると表示されるようになるのだろうか。Picasaではサムネールは全て黒味になってしまうが、再生は不安定ながら対応してそうな気配なのでおしい。そのうちアップデートで対応してくれるようになるとありがたいが。

play_avchd.cgi


このCGIはWEB上に設置するものではなく、あくまでローカル環境で使うためのものだが、いちおうサンプルをアップしてみた。
ローカルにあるファイルを再生することを想定しているので、サムネールをクリックしてもサーバー上のファイルを再生することはできない。
サンプル
Corelのバックアップソフトで作成されるフォルダ構成に従って、$movie_folder内に作られた「20090112」(年月日)のようなフォルダ内にある「20090112152100.M2TS」(年月日時分秒.拡張子)のような名前のファイルを再生するリンクを表示する。このM2TSファイルと同じ名前のJPGファイルがあれば、リンクにサムネールを表示する。$movie_folderの指定やAVCHD再生に使用するプレイヤー、対象となるファイルの拡張子などは、設定画面で指定する。
実際には再生するファイルはM2TSやMTSだが、サーバーにそんな重いファイルをアップしたら大変なので、サンプルではmpgやwmvも再生する対象にしており、プレイヤーはAVCHDプレイヤーではなく、Windowsメディアプレイヤーを使う設定にしている。

おまけとして動画への一言コメントの入力と表示、年・月・日単位でのサムネールの表示/非表示切り替え機能などがついている。
サムネールを表示するためには手動でプレイヤーからキャプチャーしなければならないというのがめんどうだが、M2TSのサムネールが表示されないのはもっとストレスがたまるという方は、試してみる価値があるかもしれない。ただし、ローカルでCGIが動くことが条件だ。

Windows7でM2TS再生


Windows7ベータをインストールしてみたのだが、Windows7ではM2TSファイルがExplorerでサムネール表示されるようだ。デフォルトでWindowsメディアプレイヤーに関連づけられているようで、もちろん再生もできる。画質もWinDVD9よりきれいだ。WinDVDではインターレース付きの30fps、Windows7ではそれを60fpsのプログレッシブに変換して再生しているという感じ。
うーん、これができるんなら何も苦労する必要はないのだが。あんな出来損ないのWinDVD9 Plusを買う必要もないし。
XPでも、なにかコーデックを入れてやるとメディアプレイヤーでM2TSが再生できるようだ。しかし、サムネールは表示されない。
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LPデジタル化計画 2009年04月20日 11:19   編集
保存するファイルが増えたので、どんどんハードディスクの空きが少なくなってくる。内蔵HDDはすでに6個のHDD用ベイを使い尽くしたので、外付けのHDDを購入することにする。
USBタイプのは、アクセスが遅いので、E-SATA接続のを探したが、一体式(というのか?箱の中にHDDが入っているタイプ)のはけっこう高い。2TBで5万円とか、4TBで26万円もするのもある。GBあたりの価格は20円台から60円台。
内蔵タイプのHDDの値段が下がっているので、内蔵タイプとハードディスクケースを買うことにした。

SATAボックスレイド


センチュリーのSATAボックスレイド EX35PM4B-PE \20,700
これに1TBのWD10EADS \7,765×4
を入れることにする。1TB4個で合わせて4TB \51,760
これだと、約13円/GBとなってかなり安くすむ。
SATAボックスレイドはポートマルチプライヤ*1対応のE-SATAで、RAIDも使えるというのにちょっと惹かれた。E-SATAなので、RAIDにしなくても、USB接続よりはアクセスは速いだろうが。

P5B-D@P180にはe-SATAコネクタはあるが、RAIDを使うには、付属のe-SATAインターフェースカードを使うように指定されている。マザーボードに標準でついているe-SATAコネクタはポートマルチプライヤに対応していないケースが多いからのようだ。
インターフェイスカードは、PCI Expressのスロットに差し込むタイプで特に問題はない。SATAボックスレイドへのHDDの取り付けも特に問題はない。HDDをレールに沿って押し込めば、奥にあるSATAコネクタに勝手に刺さるようになっているので、取り付けは簡単だ。差し込んだ後、両サイドから手回しネジで固定するようになっているが、差し込んだだけでしっかりとホールドされている感じだ。両サイドのネジはEX35PM4B-PEのカバーを外さないと取り付けられないが、このネジを省略したら、HDDの交換はかなり手軽に行えるのではないかと思った。

EX35PM4B-PEは、4個のHDDをそれぞれ単独で動かすことも、合体させて1つのドライブとして使うこともできる。RAIDはストライピング、ミラーリング、ミラードストライピング、パリティ付きストライピングが選べる。一度選んだらほかのモードには簡単に変更できないので、どれにするか決める前に、各モードでのアクセススピードを調べてみた。
HD Tuneで調べてみると、Transfer Rate Averageで
独立モード      75MB/sec
ストライピング      105 MB/sec
ミラードストライピング      95 MB/sec
パリティ付きストライピング      35MB/sec

WD10EADSは5000回転らしいが、単体でアクセスしてもそこそこ速いようだ。USB外付けのハードディスクはもちろん、内蔵の古いSATA接続のHDDより速い。
(ついでにほかのHDDも調べてみたが、前回購入したWDC WD6400AAKS-27A7Bが90MB/sec以上と、かなり速いのに驚いた。)

RAIDでは、ストライピングが当然一番速いが、4個のハードディスクのうち、1台でも壊れると全体のデータが壊れる。データクラッシュの危険が4倍に増えることになる。
パリティ付きストライピングはかなり遅いという噂だったが、本当に遅かった。これだとRAIDにした意味がない。

ミラードストライピングもそれほど速いという印象ではない。独立モードと大差ないが、安定はしている。使える容量が半分になってしまうが、4TBの半分の2TBも使えれば、当分容量に不足はないだろうということで、しばらくミラードストライピングで運用することにする。重要なデータはどちらにしてもバックアップの必要があるから、バックアップの手間がかからず、アクセスが速くなったと考えればいいだろう。
ストライピングにしたらHD Tuneでも、ひとつのドライブと認識されるようだ。SMART情報も見られる。温度も表示されるが、これはは4台の平均だろうか?これによると、ほかの内蔵ドライブに比べてかなり冷えているようだ。今は室温が低いせいもあるだろうが、常に30℃以下を保っている。その代わり、ファンの音がけっこううるさい。EX35PM4B-PEのファン1個でP5B-D@P180よりもうるさい。これだけ冷えるのであれば、ファンを回転数変更できるタイプのものに交換してゆっくり回してもいいのではないかと思った。

ファン交換


ということで、オウルテックのF8-SS \2,280
回転数1,300rpm ノイズ12dB 風量0.46m3/min
というのに交換することにする。12dBということで、さすがに静かになった。
F8-SSに限らず、ケース用ファンの電源ケーブルは3ピンか4ピンになっているのが多いが、元からついていたファンは2ピンタイプだったので、2ピン-3ピン変換ケーブルをはさんだ。冷却能力だが、交換後も20度台をキープしているので特に問題はなさそうだ。

運用


スピードアップ+データの保護が目的なので、ウチで頻発する停電のせいでRAIDが壊れたらたまらない。なのでSATAボックスの電源も無停電電源装置からとることにする。そのほかのUSB接続の外付けHDDもUPSからとりたいところだが、あまりタコ足になるのも考え物なので、USBタイプのは普段は電源を落としておく。
SATAボックスのミラードストライピングというのはストライプされた領域をミラーリングするもので、RAID0+1などと呼ばれているものらしい。逆に先にミラーリングしてからストライプするタイプはRAID1+0とかRAID10と呼ばれて微妙に違うらしい。
→PC/RAID01とRAID10?
いずれもRAIDを構成するHDDのうち1個が壊れた場合は、データが復旧できるが、同時に2個壊れたときにはRAID10の方が復旧できる確率が高いらしい。RAID10の場合は2/3、一方RAID0+1の場合は1/3の確率でしか復旧できない。(HDD4個の構成の場合)

どちらにしても普通のハードディスクに保存するよりは信頼性はアップすることになると思う。これまで重要なデータであるビデオやデジタル化音楽ファイルはまず内蔵HDDに保存後、ほかの内蔵HDDにバックアップしていたが、より安全性を考慮するなら、まずRAIDに保存後、内蔵HDDにバックアップした方がいいかもしれない。

RAIDコントローラ入れ替え


RAID5が極端に遅いのは付属のRAIDコントローラが安物のためという話を聞いたので、まともなものに変更してみることにする。評判が良さそうなHighPoint社のRocketRAID2314を発注。HighPointのサイトで、eSATAとポートマルチプライヤ対応を謳っているのはRocketRAID2302だけだったが、2314もドライバのアップデートでポートマルチプライヤに対応するらしい。それにEX35PM4B-PEでの使用例の報告はほとんど2314なので2314を選ぶ。2314の方が2302よりちょっと高いが(2万円くらい)、eSATAコネクタが4個もある。

SATAボックス付属のeSATAカードを外してからRR2314を取り付けようとするが、PCI-Express x1スロットに入れようとして入らず、ちょっと焦った。x4 x8 x16スロットに対応ということなので、未使用のx16スロットに挿す。

SATAボックスをつないでPCを起動すると、ユーザーガイドの説明通り、起動時にRocketRAID BIOSユーティリティが起動するが、この時点ですでに接続した4個のハードディスクを認識しているようだ。BIOSをアップデートしないとポートマルチプライヤに対応しないのかなと思ったら、もうすでに対応済みのようだ。そのまま放っておくと、普通にOSが起動してしまった。

XPが起動すると、新しいハードウェアが見つかりましたというウィザードが出る。
ユーザーガイドの「既存のWindowsにRocketRAIDドライバをインストールする」の説明に従って、あらかじめ作っておいたドライバインストールフロッピーからインストールする。ガイドによると、インストール後の「再起動するか」の問いには「No」を選び、続いて2度目のハードウェア検出ウィザードが出るので、上記の手順を繰り返すということだったが、2度目は出なかったので、そのまま再起動する。

今度はBIOSユーティリティ起動時にCtrl+Hを押してBIOSユーティリティにアクセスしてみる。RAID管理ユーティリティをインストールすると、Windows上からRAIDを作成することもできるようだが、このBIOSユーティリティでもRAIDを構築できるようなのでここで作ることにする。

冗長RAIDを作るにはハードディスクを初期化しておかなければならないということなので、InitializeコマンドでHDDを4個とも初期化する。これは一瞬で済むようだ。
HDD4個とも使ってRAIDを作成することにする。RockeTRAIDでは、RAID5でもそこそこ速いらしいが、RAID10のほうが、スピードも信頼性も高そうなのでRAID10にする。RAID5だと4TBのHDDのうち3TBが実質の容量として使え、RAID10だと4TBのうち半分の2TBしか使えないと、容量の面では不利だが、XPではどうせ2TBまでしか認識されない。ダイナミックディスクにしたり、RAID5で1.5TBずつの複数のアレイを作るという方法もあるらしいが。
ユーティリティを終了しOSを起動する。

Windowsの「コンピュータの管理」-「ディスクの管理」ウインドウで新しいパーティションを作り、ドライブ文字を割り当てる。今回はクイックフォーマットではなく、普通のフォーマットをやってみる。4時間ぐらいかかった。
RAIDドライブがマウントされると、早速ベンチマークを試してみる。使用したのはCrystalDiskMark

SATAボックス付属カードでミラードストライピングにした時は
Sequential Read :     108.9 MB/s
Sequential Write :     51.54 MB/s
Random Read 512KB :     43.99 MB/s
Random Write 512KB :     54.48 MB/s
Random Read 4KB :     0.596 MB/s
Random Write 4KB :     1.884 MB/s

だったのが、
今回は
Sequential Read :     122.415 MB/s
Sequential Write :     72.586 MB/s
Random Read 512KB :     47.501 MB/s
Random Write 512KB :     86.903 MB/s
Random Read 4KB :     0.833 MB/s
Random Write 4KB :     2.352 MB/s

だった。どの項目もスピードアップしているが、劇的というほどではない。
SmartHDDやCrystalDiskInfoなどのハードディスク情報を表示するソフトで、これまではSMART情報が得られていたのが表示されなくなった。

RocketRAIDのマニュアルにはS.M.A.R.T.対応っぽいことが書いてあったのだが、付属CDからインストールするRAID管理コンソールからのみ、S.M.A.R.T.情報が得られるということのようだ。そのRAID管理コンソールをインストールしてみることにする。

RAID管理コンソール


付属のCDから「Install RAID Management Software」でRAID管理ソフトをインストールする。「Management Console」と「Service Manager」というソフトが追加されるようだ。
「Service Manager」はよくわからないが「Management Console」の方を起動してみる。
ユーザーガイドによると、ログオンするまでRAIDアレイを操作できないとある。デフォルトのユーザー名「RAID」とパスワード「hpt」でログオン後、プロンプトに従ってパスワードを変更する。
頻繁に使いそうなのはManagementメニューのArray ManagementやDevice Managementか。
Array ManagementでRAIDアレイを作成したり、削除したりできるようだが、すでにBIOSユーティリティで作っているので、そのRAIDアレイが表示されている。
また、このウインドウでRAIDのベリファイやリビルドができるようだ。
試しにベリファイを実行してみると、エラーメッセージのようなものが出て、リビルドを始めた。壊れていたということか?完了するのにかかる見込み時間は結構長い。リビルド中は結構PCが重くなる。一度リビルドが終わると、もう一度ベリファイしても、リビルドは行わず、ベリファイ実行中となる。これもかなり時間がかかるようだが、リビルドの時のように重くなることはないようだ。データの信頼性確保のためにはベリファイを定期的に行う必要があるということなので、管理コンソールでスケジュールすることにする。
これはManagementメニューのTask Managementから設定する。
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LPデジタル化計画 2010年07月23日 11:22   編集
PCでの音楽再生にはWINAMPを使用しているが、WINAMPは音質がイマイチよくないという問題がある。これが何とかならないかと思っていたら、プラグインでなんとかなるようだ。

汎用ASIOドライバを使って高音質化する方法で、まずは
ASIO4ALLからASIO4ALLをダウンロードしてインストールする。注意すべきはオフライン設定を有効にしておくこと。

ASIO(アジオと呼ぶらしい。Audio stream input outputの略)とは、高級サウンドカードに使用されているオーディオデバイスのドライバインターフェイスのことらしい。Windowsのドライバインターフェイスなどに比べて遅延が少なく、OSのソフトウェアミキサーを介さないため音質の劣化が少ないということだ。
本来ならASIO対応の高級サウンドカードでないと使えないものだが、この汎用ASIOドライバを使うと、対応していないサウンドカードでもASIO対応にできるらしい。
ASIO4ALLをインストールしたら、WINAMPをASIO4ALL対応にするプラグインをインストールする。

インストールするプラグインは
otachanのMIDI/Audioソフトで公開されている
out_asio(dll).dll (dll version) Ver. 0.67 か
out_asio(exe).dll (exe version) Ver. 0.70
今回はexe版を使用した。解凍して
out_asio(exe)_070\bin\SSE2内からout_asio(exe).dll out_asio(exe).exe をWinampのPluginsフォルダにコピーする。

WINAMPを起動して、[Option]→[設定]→[プラグイン/出力]でout_asio を選び、設定ボタンを押す。とりあえずはデフォルト。

これでWINAMPで音楽を再生すると、確かに音質がよくなっている。全体的にクリアになり、高音の透明感が増し、低音もしっかり出るようになった。
ASIOプラグインを使って再生すると、WINAMPの音量調整は無効になり、再生中に他のアプリケーションで音を出そうとしても出なくなる。out_asioプラグインと同じサイトで公開されているWINAMP用入力プラグインを使えば、音量調整を有効にできるらしいが、そうするとファイルの情報表示が変わってしまい、ジャケット画像の設定などがやりにくくなってしまうので、使用しないことにした。音量はアンプのボリュームで調整すればいいので、たいした問題ではない。
もう一つ副作用として、音飛びが発生しやすくなった。Windowsで何か別の作業をすると、一瞬音が止まってしまう。何か操作しない限りは発生しないようだ。
再生を始めると、ASIOのアイコンがタスクバーに現れる。このアイコンをクリックすると、簡単な設定画面が現れる。レイテンシー(遅延)が手動で設定できるようだ。Window左下にあるAsio Buffer Sizeというスライダがそれで、デフォルトでは512(単位はsamples?)になっている。
少なくする(バッファサイズを小さくする)ほど遅延が少なくなり、高音質になるらしいが、あまり低くすると音飛びが発生しやすくなる。うちの環境では200ぐらいまでは大丈夫だったが、そこまで下げると24ビットファイルが再生できなくなってしまった。
24bitが引っかかっているのか、96KHzが引っかかっているのか。仕方がないので512に戻しておくが、24bitが再生できるぎりぎりまでバッファサイズを小さくした方が音質的にはベターなのかもしれない。
WINAMPではリプレイゲインによって、曲ごとの音量の違いを調整できる。これも無効になってしまうのかと思ったら、これは反映されるようだ。

多少不便になる部分もあるが、ASIOプラグインによる音質の向上はそれを補って余りあると思う。お金をかけずにここまでの音質改善ができるのなら、もっと早く試してみればよかった。もうこれは元には戻せない感じだ。
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LPデジタル化計画 2010年07月27日 11:23   編集

パワーアンプ故障


我が家では毎年暑くなってくると、頻繁に停電が発生するようになる。パソコンとRAID、ブルーレイレコーダーは無停電電源装置につないで停電に備えているのだが、長年使っていたパワーアンプ(パイオニア M-90)が、度重なる停電のためとうとう壊れた。
右チャンネルから音が出なくなり、逆に左チャンネルから異常に大きな音が出るようになってしまった。近所にパワーアンプの修理もやってくれる電気屋さんがあるので、とりあえず修理を頼んだが、
なんせ20数年前のアンプなので、パーツが入手できなければ修理できないかもしれないといわれた。

んー、修理できなかったらパワーアンプを買い換えるといっても、そう安い買い物ではない。パワーアンプなしでAVアンプから直接スピーカーに音を出すこともできるので、安物のパワーアンプを買うのではあまり意味がない。

SE-U55GX → Dr.DAC2 DX


停電しないよう、再三アンペアを増量するよう要求していたのに、聞き入れてもらえなかったのがアンプ故障の原因ということにして、嫁からアンプ購入資金を援助してもらうことを交渉してみる価値はあるかもしれない。しかし、どうせ同じ金額をかけるならパワーアンプ以外のところにかけた方が費用対効果を考えるとどうなんだろう。いろいろ考えているうちに、もしパワーアンプが直らなかったら、アンプはあきらめてオーディオプロセッサを更新しようということになった。
まだOSはXPだが、今使っているONKYOのSE-U55GXはVista以降に対応していないらしいので、この辺でVistaや7に対応したオーディオプロセッサに更新しておいた方がいいかもしれない。ONKYOにするなら後継機のSE-U55SXということになるのだろうが、イマイチ食指が動かない。デザインも安っぽいし。
上を見たらきりがないが、価格comでサウンドプロセッサ部門人気1位のDr.DAC2 DXが評判が良さそうなのでこれにする。・・・というわけでパワーアンプの修理がどうなるかわかる前にオーディオプロセッサを更新するということが決定事項になってしまった。

パワーアンプを修理に出している間、U55GXからイヤフォンで聞いていたが、とりあえずAVアンプから音を出せるようにスピーカーケーブルをつなぎ替えてみた。すると、右チャンネルから音が出ずに、左チャンネルからばかでかい音が出る。えー、壊れていたのはAVアンプの方だったか。AVアンプの場合、バランスなどの設定は電子的に記録されているっぽいので、設定を初期化してみると、あっさり症状が治ってしまった。

パワーアンプは引き続き使用できるようになったが、Dr.DACは買ってしまった。まあ、使ってみるしかない。
外観はかなり小さい。まさに手のひらにすっぽり載るサイズだ。早速つないでみると思っていた以上に音が変わった。音がさらにクリアになった印象だ。ボーカルは艶やかになり、低音が力強くなった。AVアンプから直接スピーカーにつなぐのと、パワーアンプ経由でつないだ場合の違いより大きいかもしれない。

DAC + ADC


しかし、誤算もあった。U55GXは、レコードプレイヤーのデジタル化にも使っていたのだが、Dr.DACではそういう使い方はできないようだ。名前の通りDr.DACに入っているのはDAC(デジタル→アナログコンバーター)のみで、アナログからデジタルへの変換はADC(アナログ→デジタルコンバータ)が必要だということだ。U55GXはこのADCも入っているのでレコードのデジタル化にも使えていたということになる。簡単に内部での処理を書くとこんな感じだろうか。
1.gif

最近めっきりレコードからのデジタル化もさぼっているが、ブルーレイレコーダーで録画した番組などからの音源取り込みにもADCが必要だ。*1
やはり、A/Dコンバータも必要なのだが、必要なときにU55GXに接続を変更するのも面倒だなと思っていたが、接続方法でU55GXのADC部分だけを活用できそうだ。
つまり、アナログ入力はU55GXにつなぎ、U55GXのデジタルアウトからDr.DACにデジタル入力につなぐ。Dr.DACのデジタル入力は1個しかないので、CDプレイヤーからのデジタル入力もU55GXにつなぐ。
アナログ→デジタル変換はU55GXで行うが、デジタル音声からUSB信号に変換?するのはDr.DACで行うことになる。
デジタル音声からUSBへの変換処理でも音質に影響していて、この処理部分がDr.DACの方が優れているならその分音質向上が期待できることになるが、どうなんだろう。
2.gif

図のように接続してみたら、無事にRCAコネクタからのアナログ入力もPCに取り込めた。U55GXはVista以降には対応していないということだが、U55GXは直接はPCにつないでいないので関係ないだろう。
OSを更新してもこのまま使い続けられるということになる。

アンプへの接続


SE-U55GXを使っていた時はSE-U55GXの光出力をAVアンプに接続していたが、考えてみればわざわざAVアンプを通す必要はない。
Dr.DAC2のRCA出力を直接パワーアンプにつなぐこともできるはずで、その方が余計な経路を経ることによる音質の劣化を避けることができるはずだ。
パワーアンプ(パイオニアM-90)にはプリアンプからの入力だけでなく、CDダイレクト、ラインダイレクトと3つの入力があるので、Dr.DAC2のRCA出力をラインダイレクト、CDプレイヤーからのRCA出力をCDダイレクトに接続してみた。
20年以上使っているアンプだが、ラインダイレクトを使うのは今回が初めてだ。コネクタキャップがはまっていたので、接触部分がさびてはいないようだ。

CDダイレクトとラインダイレクトを切り替えて聞き比べたとき、音質の違いはDr.DAC2とCDプレイヤー(マランツ CD-80)でのデジタル→アナログ変換プロセスの違いと考えていいだろう。
聞き比べてみると、ほんのわずかCDダイレクトの方が音の解像度、透明感でまさっているような気がしたが、同じ演奏部分を何度か聴きわけてみないとわからないレベルだ。
同じ曲をPCから再生して比べてみると、さすがにCDプレイヤーでの再生には劣るものの、AVアンプ経由での再生*2に比べると断然音の情報量が違って聴こえる。
なお、Dr.DACでは光での出力は常にUSBからの音になる仕様らしく、CDプレイヤーからDr.DAC経由での光出力は再生できないことになる。S/PDIFとUSBのセレクタもついているのだからRCA出力と同じように切り替えられるようになっていてもいいと思うのだが・・・
光出力端子はDr.DAC2にはついておらず、Dr.DAC2 DXで追加されたらしい。あとで付け足したカタチなので、なにかと制限があるのかもしれない。
ついでにいうと、光出力はUSBバスパワーで給電されているので、電源スイッチを切っても出力されている。スイッチを切ってインジケーターが全て消えた状態でも音が出ている。ちょっと不思議な気もするが、これで正常動作らしい。

オペアンプ交換


Dr.DAC2では、オペアンプが交換可能になっており、交換することによって音が変わるらしい。見た目はICチップの様なカタチをしている。アンプというからには、電気信号を増幅したりするものだろう。値段は1個数10円から数1000円だが、Dr.DAC2の交換用オペアンプとして人気が高いのは、OPA627BPというものだ。

Dr.DAC2で交換できるオペアンプは5個ある。ライン出力用とヘッドホン出力用オペアンプが各1個、それにFDO(フルディファレンシャルアウトプット)用オペアンプが3個という構成だ。ヘッドホンはほとんど使わないので、ヘッドホン用は関係ないとして、残りの4個がライン出力から出る音にどう関わっているのかがよくわからない。
たくさん交換した方が効果も大きいのだろうが、単体ではそれほど高価なパーツではないが、全部交換したりしていたらDr.DAC本体より高くなる可能性もある。

とりあえずOPA627BPを1セットだけ注文した。
標準で装着されているオペアンプはデュアルタイプ*3だが、OPA627BPはシングルと呼ばれるタイプで、デュアル用のソケットに装着するには通称ゲタと呼ばれる変換アダプタをかまさないといけないようだ。そして、1個のデュアルタイプオペアンプと入れ替えるには、シングルのOPA627BPが2個必要になる。
1個3000円台だが、これが2個プラス変換アダプタが必要になる。
AudioTrakでこれを組み合わせてハンダ付けまでしてあるのがセットで販売しているので、これを購入した。7700円。

とりあえず、ライン出力用を交換することにする。フロントパネルのねじ4個と、リアパネルのねじ2個を外すと基盤が取り外される。マニュアルではどれがライン出力用オペアンプなのかわからないが、ネットで検索すると、正面から見て一番右側、ボリュームつまみの奥にあるものだとわかる。かなり小さな部品なので、さすがに指ではさんで取り外すというわけにはいかないようだ。オペアンプの長編側には4本の端子が出ているので、端子のない短辺側にマイナスドライバを引っかけて少しずつ上に持ち上げて外す。専用の工具を使った方がいいかもしれない。
向きを間違えないように気をつけてOPA627BP×2を挿入する。

早速つないで音を出してみると、確かに変わった。ヴォーカルが艶やかになった印象。時々金属的に聞こえることもあるが、嫌いな音ではない。エージングでもう少し柔らかくなるかもしれない。
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LPデジタル化計画 2010年08月26日 18:19   編集
SE-U55GXとDr.DAC2 DXをつないだ構成で録音を試してみたが、どうもうまくいかない。
24bit、96KHzの設定で録音しようとするのだが、再生してみると早回ししたような音になってしまう。Audacityのスピードの変更で再生スピードを落としてやると、45.9%ぐらいに再生スピードを落とすとまともに聞こえるようになった。
45.9%というと、96 : 44.1の関係だ。96KHzでサンプリングしたつもりが44.1KHzでしかサンプリングされていないようだ。

マニュアルを読むとDr.DAC2では、デジタル入力信号を無損失で録音できると書いてある。これはどういう意味だろう。
考えてみれば、Dr.DAC2は元々アナログ→デジタル変換はできない。ということはDr.DAC内ではサンプリングはできないので、44.1KHzで入った信号を96KHzに再サンプリングできるはずはないと考えた方が自然かもしれない。
入力は24bit 192KHzまで対応ということだが、これは元々192KHzでサンプリングされた信号を入力したら、それをアナログ化したり、そのまま通すことはできるという意味だろう。
Dr.DA2の光入力にはSE-U55GXからの光出力をつないでいるので、SE-U5GXからの出力が44.1KHzになっているということになる。U55GXは一応96KHz対応だが、サンプリング数はPCのアプリケーションで設定するようになっている。U55GX本体にはサンプリング数を指定するセレクタのようなものはない。現在の使用法ではU55GXはPCにはつないでいないので、PCからサンプリングフォーマットを指定することはできない。
それでもアナログ/デジタル変換ができているということは、デフォルトが44.1KHzで、その設定でサンプリングされているということか。

結局、Dr.DAC2を使った録音では44.1KHzでの録音しかできないということになる。96KHzで録音したいなら、SE-U55GXだけを使って録音するか、96KHzでサンプリングできるA/Dコンバータを追加する必要がある。もし、Dr.DAC2とつないで録音するなら、A/Dコンバータ本体でサンプリング数を指定できるようになっていないと、SE-U55GXを使った場合と同じ結果になってしまうかもしれない。

Dr.DAC2を購入したばかりなのに、さらに追加してA/Dコンバータを買う予算もないので、当面は現状の構成のままでいくしかないが、44.1KHzか96KHzどちらにしようか。少なくとも現状のオーディオ構成、私の耳でこの違いは聴き分けられない。
高サンプリングフォーマットもオーディオシステムがその高密度のデータをすべて再生できるならより高音質になるはずだが、多くのデータの処理が間に合わず遅延が発生したらかえって再生音質は劣化してしまうという説もある。

・・・とりあえず、残りのレコードについては44.1KHzでデジタル化するかな...
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