PCオーディオ オーディオ 2018年07月13日 19:34   編集

前回パワーアンプを更新してからあまりたっていないが、またパワーアンプを更新してしまった。
電源関係、スピーカーケーブルを購入したプロケーブルの製品がよかったので、このサイトで絶賛されているパワーアンプの音を聴いてみたくなったのだ。とはいっても高いと手が出ないが、パワーアンプとしては格安の2万5800円。これで100万円を超えるアンプより断然音がいいなどと聞くと、それは試してみたくなるではないか。

とはいうものの、使用中のnmodeのX-PW1に特に不満があったわけではなく、むしろかなり気に入っているアンプだ。非常に立ち上がりの速い音で、長年「ダラン」と締まりのなかったBOSE363のバスドラムの音が、「タン」といい感じに引き締まった。2.9Kgしかない小柄な筐体で、出力も20Wしかないアンプとは思えないほどの力強い音を出していた。上位機種に比べると解像度が今ひとつという評価もあるが、確かに価格が3倍も4倍も違うのに劣っている部分がないというのはあり得ないと思う。
そこで件のプロケーブルお薦めのパワーアンプthomann S-75mk2だが、コストパフォーマンスがいいと思っていたX-PW1よりさらに安く、3分の1以下の値段だ。海外のプロ用製品ということで、電圧変更のため昇圧トランスが必要だったり、RCA入力がなくバランス入力のみなので、XLR変換ケーブルが必要だったり、スピーカーケーブルをつなぐにも専用の器具が必要だったりと勝手が違う部分があるが、すべてプロケーブルのWEBショップでオプションとして追加購入できる。オプションをすべて入れても4万ちょいぐらいだ。
筐体はラックマウント用の耳(?)と取っ手がついていて、いかにもプロ用というルックスだ。高さわずか44ミリと薄っぺらい見かけの割にはかなり重い。中身も詰まっているのかもしれないが、筐体の鉄板もかなり厚そうな作りで、ぶつけても簡単に壊れそうにない。オプションで購入したRCA-XLR変換ケーブルをアンプ背面のコネクタに差し込むと「カチッ」という感じではまる。チャンネルの表記もLeft、RightではなくすべてCH1、CH2といかにもプロ用という感じだ。スピーカーケーブルの端子もバナナプラグからオプションで購入したスピコン端子に付け替える。コネクタに差し込むとこれもカチッという感じで固定される。
同軸ケーブルのBNCもそうだが、プロ用の規格は引っ張っても簡単に抜けないようにしっかりと固定される仕組みになっているものが多いようだ。信頼性のためだろうが、取り付け、取り外しがワンタッチでできるようになっているので、家で使う場合も使いやすい。100→115Vの昇圧トランスをタップに接続して、これもオプションで購入したシールド電源ケーブルを差し込む。

音を出してみると、明らかに解像度が上がった。高域のシンバル系の音がよりきめ細かくなり、
バスドラムの音はX-PW1の「タン」から「ダン」と変わった。しまった音であることは変わりないが、より低音が響くようになり、ドラムの音がよりリアルになった。低音が出ないとか、ドイツ製なので、ドイツ人の好みに合わせて低音は抑え気味などいう評価も目にしたが、ウチでは十分に低音は出ていると思う。

あまり熱くならないということだったが、さすがに1bitデジタルアンプのX-PW1ほど全く熱くならないということはない。

counter:2,998