Daphile lightMPD ネットワークオーディオ 2020年08月16日 03:26   編集

lightMPDをUPNPレンダラーとして導入したが、lightMPDの掲示板に「lightMPDはデバイスとしてイーサネットとUSBしか使わないので、SATAやeMMCおよび無線は無効にしておくことを推奨」と書かれていた。
lightMPD起動に使っているThinkCentre M72e tinyのBIOS画面を開いてみると、eMMCや無線LANの設定に関する項目は見つからなかった。M72e tinyのボードでは関係なさそうだ。
SATAを無効にするには、SATAコントローラーをDisabledにすればよさそうだ。これを無効にするとSSDにインストールしたDaphileが使えなくなるが思い切って切ってみた。

やはり切ったほうが音はよくなった。クリア感が増したというか音量を絞った場合も細部がはっきりしたままという感じだ。それとPCのファンの音も少し静かになったような気がする。
しかしこのままだとDaphileのレンダラーが使えないので、Daphileもメモリ起動するようにした。インストール用のメモリでも起動できるし設定も保存できるが、System Firmwareのアップデートが出来ないので、起動専用のメモリを新たに作っておくことにする。これ用のメモリは2GB以上の容量が必要なようだ。
手順は
  1. Daphileインストーラーを挿して起動。
  2. Clear disk drive for installation の画面になったらインストール先になるUSBメモリを挿してRescan Drivesを選択(先に挿しておくとDaphileインストーラーが起動しない場合がある)。
  3. 認識されたインストール先のUSBメモリを選択してEnterキーを押し、表示されるPin-Codeを入力してクリアする。
  4. Daphileが起動したらネットワークに繋がった別のPCでアクセスし、System Firmwareをインストール先のUSBメモリにインストールする(起動時にClear disk drive for installationでクリアしておかないとインストール先として選択できない)。
その他は通常のDaphileのインストールと同じだ。インストーラーメモリを抜いて起動専用USBメモリだけで起動したら、Settingsを変更する。このUSBメモリで起動するDaphileはレンダリング担当なので、固定IPアドレスぐらいしか設定する部分はないが。

で、DaphileをUSBメモリから起動してみたのだが....
Daphileも音が良くなっている!
むしろlightMPDより変化は大きいかもしれない。
SSD起動からUSBメモリ起動に変えたからというより、SATAコントローラーを無効にした影響が大きいと思う。
そういえば以前音質を改善するというSATAケーブルに変えたときも思っていたより大きく音質が変わって驚いたことがある。SATAは音質に対して影響が大きいのかもしれない。PCを普通に使う場合はSATAコントローラーを無効にするなど考えられないが、DaphileやlightMPDのようにSATAデバイス以外から起動できてSATAデバイスを使用しないソフトウェアの場合は高音質化のための有効な方法なのかもしれない。
Daphileだけ使う場合でもSATAを切ってUSBメモリ起動にしたほうがいいのかもしれない。

ところでDaphileをインストールする時にConfigure static IP で「y」を選ぶとIPアドレスを手動で設定できるのだが、ウチの環境ではここでの設定がなぜか反映されない。このためDHCPを切ったサブネット内でインストールしてしまうとIPアドレスが決まらず、いつまでたっても起動しないということになってしまう。こうなると一時的にルーターのDHCPを有効にするか、DHCPが動いている他のサブネットに接続する必要がある。

counter:9,329