LPデジタル化計画 2010年07月23日 11:22   編集
PCでの音楽再生にはWINAMPを使用しているが、WINAMPは音質がイマイチよくないという問題がある。これが何とかならないかと思っていたら、プラグインでなんとかなるようだ。

汎用ASIOドライバを使って高音質化する方法で、まずは
ASIO4ALLからASIO4ALLをダウンロードしてインストールする。注意すべきはオフライン設定を有効にしておくこと。

ASIO(アジオと呼ぶらしい。Audio stream input outputの略)とは、高級サウンドカードに使用されているオーディオデバイスのドライバインターフェイスのことらしい。Windowsのドライバインターフェイスなどに比べて遅延が少なく、OSのソフトウェアミキサーを介さないため音質の劣化が少ないということだ。
本来ならASIO対応の高級サウンドカードでないと使えないものだが、この汎用ASIOドライバを使うと、対応していないサウンドカードでもASIO対応にできるらしい。
ASIO4ALLをインストールしたら、WINAMPをASIO4ALL対応にするプラグインをインストールする。

インストールするプラグインは
otachanのMIDI/Audioソフトで公開されている
out_asio(dll).dll (dll version) Ver. 0.67 か
out_asio(exe).dll (exe version) Ver. 0.70
今回はexe版を使用した。解凍して
out_asio(exe)_070\bin\SSE2内からout_asio(exe).dll out_asio(exe).exe をWinampのPluginsフォルダにコピーする。

WINAMPを起動して、[Option]→[設定]→[プラグイン/出力]でout_asio を選び、設定ボタンを押す。とりあえずはデフォルト。

これでWINAMPで音楽を再生すると、確かに音質がよくなっている。全体的にクリアになり、高音の透明感が増し、低音もしっかり出るようになった。
ASIOプラグインを使って再生すると、WINAMPの音量調整は無効になり、再生中に他のアプリケーションで音を出そうとしても出なくなる。out_asioプラグインと同じサイトで公開されているWINAMP用入力プラグインを使えば、音量調整を有効にできるらしいが、そうするとファイルの情報表示が変わってしまい、ジャケット画像の設定などがやりにくくなってしまうので、使用しないことにした。音量はアンプのボリュームで調整すればいいので、たいした問題ではない。
もう一つ副作用として、音飛びが発生しやすくなった。Windowsで何か別の作業をすると、一瞬音が止まってしまう。何か操作しない限りは発生しないようだ。
再生を始めると、ASIOのアイコンがタスクバーに現れる。このアイコンをクリックすると、簡単な設定画面が現れる。レイテンシー(遅延)が手動で設定できるようだ。Window左下にあるAsio Buffer Sizeというスライダがそれで、デフォルトでは512(単位はsamples?)になっている。
少なくする(バッファサイズを小さくする)ほど遅延が少なくなり、高音質になるらしいが、あまり低くすると音飛びが発生しやすくなる。うちの環境では200ぐらいまでは大丈夫だったが、そこまで下げると24ビットファイルが再生できなくなってしまった。
24bitが引っかかっているのか、96KHzが引っかかっているのか。仕方がないので512に戻しておくが、24bitが再生できるぎりぎりまでバッファサイズを小さくした方が音質的にはベターなのかもしれない。
WINAMPではリプレイゲインによって、曲ごとの音量の違いを調整できる。これも無効になってしまうのかと思ったら、これは反映されるようだ。

多少不便になる部分もあるが、ASIOプラグインによる音質の向上はそれを補って余りあると思う。お金をかけずにここまでの音質改善ができるのなら、もっと早く試してみればよかった。もうこれは元には戻せない感じだ。
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