LPデジタル化計画 2009年04月20日 11:12   編集
ビデオカメラの調子が最近悪く、テレビや録画装置はハイビジョン対応に更新したので、ビデオカメラもそろそろ買い換え時かなと思っていたのだが、完全に壊れてしまった。それも子どもの運動会前日の夜に壊れていることがわかったので、修理も間に合わない。急遽新しいカメラを買うことにした。
子供の運動会は朝9時半に始まるのだが、電器屋のオープンは10時。9時50分ぐらいに予定されている最初の出場種目はあきらめて、10時40分ぐらいの2個目の競技になんとか間に合わせようと計画を練る。10時のオープンと同時に買って、できたら購入手続き中にバッテリーを充電してもらい、そのまま小学校に駆け込めば、なんとか2番目の競技に間に合うかもしれない。
店でゆっくり機種を選んでいる時間はないので、WEBでめぼしいカメラをリストアップしておくことにする。ハードディスク録画タイプのものがいいと思って、パナソニックのHDC-HS9を第一候補、CanonのiVIS HG10を第2候補にしておく。

当日、家族を送り出した後、10時前から電器屋の駐車場で待機。オープンと同時にビデオカメラコーナーに駆け込む。候補の2機種とも在庫はあったが、地元の電気屋なのでやはり高い。価格comの最安値より2万円は高い。*1特にHDC-HS9は10万円以上したので、iVIS HG10にする。三脚もついでに買って10万をちょっと超えたぐらい。

店での充電は断られたので、速攻で帰宅し、充電しながら取説に目を通す。20分ぐらいしか充電できなかったが、子どもの出番の1つ前の競技が始まったという連絡を受けて家を出る。ぎりぎりセーフ。2種目めが終わった時点で再度帰宅し、充電する。

iVIS HG10だが、さすがにハイビジョンということで画質はいい。録画モードは15MbpsのHXP、9MbpsのXP、7MbpsのSP、5MbpsのLPと4種類ある。デフォルトのSPでも十分な画質だと思ったが、最高画質のHXPでも5時間半撮れるので、一応HXPに設定変更しておく。

映像の保存と再生


しかし、じっくり考えて機種選択していないので、映像の再生と保存に問題があることに気づいた。
カメラから直接再生する場合は、カメラのHDMI出力からテレビにつなげばいいのだが、HDMI入力がテレビの裏にしかないので、つなぐのが非常に面倒だ。(でかいテレビを狭い部屋に無理矢理設置しているので、部屋の中ではテレビの裏に手が届かず、いったん庭に出て、窓を開けて外からいじるしかないのだ。)

レコーダーに保存できない!


予想外だったのは、録画に使用するつもりだったブルーレイレコーダーにデジタルで一切録画できないことだ。
まず、ブルーレイレコーダーにはHDMI入力がないので、HDMIでレコーダーに録画することはできない。パナソニックのHDC-HS9だったら、SDカード経由でレコーダーに取り込めるらしいが、HG10だと、SDカード(マイクロSDカード)には制止画しか保存できないので、この方法は使えない。*2 
さらに、レコーダーにはDV入力端子があるが、HG10にはDV端子がなく、USB出力しかできない。
残された方法はコンポジットかコンポーネントでの録画ということになるが、いまさらSDにダウンコンされた映像を保存してもしょうがない。どうやらパソコンとの連携がメインの機種だったようだ。

パソコンへ保存


となるとパソコンに頼るしかないようだ。付属のユーティリティをインストールしてパソコンへの取り込みを試してみる。
パソコンへはUSBで取り込むのだが、これはけっこうあっさり取り込めた。録画時間の数分の1ぐらいの時間しかかからない。
これまでビデオカメラの映像のダビングは録画時間と同じだけかかるのが当たり前と思っていたので、これはかなりうれしい。
取り込んだ映像はパソコンではすぐ見れるが、テレビで見るにはDVDかBDに焼く必要がある。これも付属のソフトで簡単にできる。うちのパソコンにはDVDドライブしかないので、DVDに焼いてみた。せっかくのハイビジョン映像の画質がどうなるかなと思っていたが、AVCHD方式で焼けるようだ。ブルーレイレコーダーは割と初期のタイプだったので、AVCHDに対応しているのかなと思ったが、少なくとも再生は問題なくできるようだ。AVCHDフォーマットでDVD1枚に1時間弱分の映像が書き込めるようだ。(XPモードで1時間らしい)
AVCHDの画質は問題ないが、チャプター選択などレコーダーでの操作はかなり重い。チャプターから次のチャプターへの移行にもかなり時間がかかるが、まあこの辺は仕方ないか。
PCへのバックアップは2種類のソフトがある。HGBACKUPというバックアップ専用のソフトとCorelのバックアップ、オーサリング連携ソフトだ。(別のソフトを同じランチャーで起動しているだけのような気もするが。)
CORELのソフトだと、バックアップする映像を指定することができるが、HGBACKUPを使うと、カメラのハードディスク内の映像を全てバックアップしてしまう。カメラのハードディスクから映像を消さない限り、何度も同じ映像をバックアップしてしまうので、効率が悪い。保存されたファイルはそれぞれMT2S、MTSという拡張子になる。中身はどうも同じっぽいので、CORELでのバックアップだけでいいのかなという気もするが、とりあえず両方の方式で保存しておくことにする。HGBACKUPで同じ映像を何度も保存しないために、一度バックアップしたらカメラ内の映像は全て消すことにする。
AVCHDならDVDからハードディスクに戻すこともできるようだが、とりあえずDVDに焼いた分も含めて、映像はすべてハードディスクに残しておくことにする。
ハードディスクがクラッシュしたら映像がすべて消えてしまうので、バックアップファイルは別のハードディスクにさらにバックアップする。
基本的に撮った映像はすぐにパソコンに移動して、カメラには貯めておかないという使い方になりそうだが、となると家族が見れるようにするには、すぐにDVDに焼かなければならないか。HDMIかDVI出力のあるデュアルモニター対応のビデオカードを買って1つをテレビにつないでしまえば、いちいちDVDに焼かなくても、直接パソコンで再生するという方法もあるが、現状で唯一映像ファイルを再生できる付属のCORELのソフトは映像のサムネイルも出ないなど、いまいち使いにくい。

ブルーレイレコーダーで録画できなかったのは誤算だったが、もしこのブルーレイレコーダーで録画するとしたら、AVCHDの録画に対応していないタイプの機種なので、まだまだ高価なBD-Rに保存するしかなかった。PCへのバックアップも思ったより手軽にできるし、安価なDVDにハイビジョンクオリティで録画できることになってかえって良かったかもしれない。うちの環境ではHG10を選んで結果オーライだったようだ。
ところで、我が家のデジカメもかなり古いタイプで、肝心なときに乾電池が切れることが多く、充電式の新しいカメラに買い換えたいと思っていたのだが、HG10の静止画はデジカメ並みにきれいに撮れるので、しばらくはこれで十分のようだ。最近のデジカメ専用カメラはもっときれいになっているのかもしれないが、少なくとも我が家のデジカメには負けていない。フラッシュもついているし、解像度も2048×1536、1920×1080と十分だ。なんといってもビデオカメラとデジカメと2個もカメラを持ち歩かなくて済むところが楽だ。
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