LPデジタル化計画 2010年09月04日 18:25   編集
停電対策として、現在APCのUPSを2個使っているのだが、外付けRAIDの電源もとるようにしたためか、停電時に数秒しか電源供給できなくなった。
ブレーカーを戻したり、パソコンの電源を落とす間もなくUPSが落ちるので、普通に停電した時と変わらない状況になってしまった。

停電の発生を完全に防ぐことはできないようなので、何とかしないとそのうち致命的なダメージを受けるかもしれない。

現在使用しているUPSはAPCのES 500 BE500JP。出力容量は500VAしかない。一応2個あるが、1個はすでに3年使用していてバッテリーの使用期限が過ぎている。
UPSで電源保護したいのはパソコンとRAIDボックス3個とブルーレイレコーダー。
使用期限が過ぎた方のUPSにレコーダー、もう1方にパソコンとRAIDボックスをつないでいた。

容量が足りていなかった


UPS選択の目安として接続した機器の合計消費電力より、容量の大きなUPSにしなければならないらしい。
今更だけどちょっと計算してみよう。RAIDボックスの消費電力はわからないが、HDD1個あたり15Wぐらいとすると、HDDが14個入っているので15×14=210W。これにファンとか足しても250Wぐらいかな。
パソコンはCPUがMax100W、HDD6個で90W、ビデオカード20W、マザーボード40W、ファンその他で30Wぐらいと考えると、合計280W。ブルーレイレコーダーは仕様書で56Wとなっている。

W(ワット)とVA(ボルトアンペア)の関係がイマイチわからないが、同じものではなく、力率*1という係数を使って換算する必要があるらしい。力率は使う機器によって違うが、パソコンの場合は0.6ぐらいということだ。これで換算すると、
RAIDボックス 250 ÷ 0.6 = 417VA
パソコン   280 ÷ 0.6 = 467VA

ということは、パソコン側は
417 + 467 = 884VA
と500VAを完全に超えてしまっている。これじゃ落ちるのも仕方がないのか。やはり容量アップが必要なようだ。

CP1200SW JP


500VAのUPSをもう1個追加するという方法もあるが、あまりUPSが増えすぎるのもじゃまになるし、1個はすでに期限切れだ。レコーダーの方は別にして、900VAぐらいあれば大丈夫そうだが、思い切って1200Wのタイプにする。
CyberPowerのCP1200SW JPという製品で、容量は1200VA/720Wということだ。

なるほど、このVAとWの比率も1 : 0.6になっている。接続機器の総計が720WまでOKという意味だろう。これだけあれば、すべてつないでも大丈夫だろう。

それと、このCP1200SW JPはバッテリーの出力が正弦波らしい。ES500は矩形波だったが、正弦波の方がいいらしい。

本体のサイズは思ったよりコンパクトだった。900VAタイプのものと同じらしい。少なくともES 500 2個分より小さい。バッテリーバックアップするコンセントは4個あるので、今までES 500 2個につないでいたコンセントは全てまかなえる。
本体の電源プラグはアースのついたタイプだが、気になったのは、取説に「必ずアース線をつなげ」と書いてあることだ。自宅の壁面コンセントにはアースがないので、これまでアース線付きの電源プラグは接続したことがないのだが、どういう問題があるのかな。

CP1200SW JPは本体にLDCディスプレイがついていて、入力電圧やバッテリーの状態、接続した機器の消費電力などいろいろな情報を表示してくれる。
ウチの場合は床に直置きしているのでちょっと見にくい。同様の情報はパソコンインストールしたユーティリティでも表示されるので、どちらかというとパソコン側を見ることが多いと思う。
このユーティリティでも、接続した機器の総消費電力がリアルタイムで表示される。バッテリーの容量と並べて表示されるので、どれくらい余裕があるかがわかりやすい。
また、このソフトで自己診断テストができる。これは一時的にバッテリーモードに切り替えて接続機器に電力を供給し、電力が足りているかテストするものだ。
このテストはもちろんクリアした。UPSの電源プラグを抜いてテストしてみたときも問題なかったのだが、肝心の実際に停電になったときにUPSごと落ちたことがあった。何が問題だったのだろう。
UPSのLCD画面にエラーメッセージが表示された。それによると、「バッテリー出力のショート」ということだった。どこかつなぎ方を間違えたのかな。
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