LPデジタル化計画 2009年04月20日 10:37   編集
録音が終了すると、取り込んだ音が波形で表示される。
無音部分で自動的に曲を分割してくれる機能もあるようだが、うまく分割してくれるのは半分ぐらいか。
うまく分割されなかった部分は、手動で分割したい部分をマークする。まずノイズの入っている先頭部分と終了部分はカットする。すぐに捨てたいところだが、この段階では削除できないようだ。音声ファイルの波形を手がかりに、曲の間とおぼしき部分で再生しながら分割ポイントを決める。波形は時間軸方向に拡大表示できるので、適当に拡大してやると分割ポイントを決めやすい。
曲によっては、1曲の中に無音部分があってそこで間違えて分割してしまう場合もあるようだが、その場合は分割マークを手動ではずしてやる。

分割が終わると、musicIDで曲の情報を調べる。これは思ったより速い。Windows Media PlayerなどのTOCによる検索より速いかもしれない。複数の候補がある場合は正しいものを選んでやる。候補が一つもなかったものについては、この段階で手動入力はできない。候補がいくつかあっても正しいものがなかった場合は、どれも選ばないという項目がないので、なにか適当に選んだままにしておかなければならない。チェックはずしておけばいいのか。複数の曲中、何曲かだけ、正しい曲候補が表示され、残りは一つも候補がないというケースが多かった。

OKボタンを押すと、編集画面に戻る。曲の情報がうまく得られなかった場合は、ここで曲名やアーティスト名の編集をすることになる。アルバム名の入力ボックスもあるが、これは自動的には入力されない。検索ですべての曲名が同じアルバムという結果になったら、自動的に入力されるのかもしれないが。アルバム名やアーティスト名が表示された段階で再度曲の検索をしたら多少検索精度が上がるかなと思ったが、変わらないようだ。

この段階で保存してしまうことにする。
wavファイルの保存時には保存先を聞いてこない。あらかじめ指定したフォルダ内に指定した方式のサブフォルダをつくってファイル保存することになっているのだが、これがうまく働かない。アーティスト名フォルダ内にアルバム名のサブフォルダを作るように指定しているのだが、アーティスト名フォルダが作られず、いきなりアルバム名フォルダができる。また、ファイル名もトラック番号、アーティスト名などを含むように指定してもトラック名しか書き出されない。

24bit/96kHzのwavファイルだと、Winodws Media Playerでは再生できないという問題もあることがわかった。「コーデックが見つかりません」というエラーメッセージが出て再生できない。CarryOnMusicやWinampといったアプリでは再生できるのになんで?という感じだ。音声編集ソフトのSoudEngineやspwaveなどでも問題なく再生できた。

CarryOnMusicは音声ファイル再生ソフトとしても使えるので、これで再生してもいいのだが(CarryOnMusicの大きなメリットとしては、付属のリモコンでCarryOnMusicを操作できる点がある。これはオーディオプロセッサにリモコンを当てると、CarryOnMusicの主な機能が操作できるというもの。これはこれでかなり便利そうではある。)、
CDジャケットの表示ができないこと、ウインドウを最大化できないので、せいぜい大きく表示してもLP1枚分ぐらいの曲リストしか表示できないことなどから、できるならMedia Playerで再生したい。WMA Lossless形式に変換すると、24bit/96kHzのままメディアプレイヤーでも再生できるし、容量も若干減らせるのでWMA losslessに変換することにする。
可逆圧縮で、元のファイルにも戻せるらしいが、編集しなければならないので一度はwavに書き出す必要があるだろう。いずれにしてもCarryOnMusicでも、録音時にはwavかmp3しか選べないようだ。

いったん保存すると、それから他の音声ファイルフォーマットに変換できるようだ。WMAのlossless形式にも変換できるので、CarryOnMusicで変換することにする。Windowsのメディアエンコーダもインストールしてみたが、24bit/96kHzのままWMAに変換する方法がわからないし、ファイル1個ずつしか変換できないのが面倒そうだ。CarryOnMusicだと、複数ファイルもまとめて変換できる。時間はLP1枚分で10数分というところか。ファイル容量は半分にも減らないようだ。1曲60MB~100MBといったところ。
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