PCオーディオ 2018年01月10日 11:26   編集

PCオーディオもプレイヤーによって音が変わる。ここでいうプレイヤーとはターンテーブルのあるプレイヤーではなく、ソフトウェアのプレイヤーだ。
Winamp、MediaMonkey、Wave File Player、Play PCM Win、JRiverなどいろいろ使ってきた。最近はJPLAYという有料ソフトが評判ということで、体験版をダウンロードして聴いてみたが、確かに音がいい。
インターフェースは、メモ帳みたいなのが表示されるだけの味も素っ気も無いものだ。余計な表示にパワーを使わず、音の再生だけを追求したらこうなったということかもしれない。比較的音がいいといわれているJRiverと聞き比べてみても、明らかに音が違う。どちらがいいかというと好みの問題もあるかもしれないが、JPLAYの方がよりクリアな印象だ。
MinimServerとコントロールポイントを使って、普通の音楽プレイヤーのような外観で再生することができるらしいが、これもうまくいった。
PCオーディオでよく使用されているLinuxから乗り換えるユーザーもいるらしい。
将来的に導入を検討したいが、99€とけっこうな値段がするがことと、PayPALでの支払いというのが面倒そうだ。
Linuxからの乗り換えもあるということだが、そういえばLinuxは元々OS自体が音がいいという評判だった。HiFaceを使った音楽再生専用のノートPCにUbuntuを使おうとしたことがあるのだが、ドライバをインストールしなくても標準で使えるはずということだったのに、なぜか音が出ず、Ubuntu再生をあきらめたことがあった。
メインのPCはWindowsで、これをUbuntuに変えるわけにはいかない。そこで仮想OSでUbuntuを稼働し、それでPCオーディオを再生することを検討した。
Linuxは音がいいということだが、Windows上で動く仮想OSのUbuntuから音を出した場合、結局Windowsを通るので、Windowsの音になってしまうのではないかという気もするが、とりあえず試してみる。

VirtualBoxでUbuntu Studio PCAを起動する

音がいいといわれているUbuntuだが、その中でもマルチメディア編集に特化しローレイテンシーカーネルも採用されているUbuntu Studioというディストリビューションが、特に高音質という評判だ。
以前使ってみようとしたことがあるが、PulseAudioより高音質とされているJACKサウンドサーバーの設定がよくわからなくてうまく音が出せなかった。今回はどうしようかなと思っていたら、Ubuntu StudioをPCオーディオ用にチューニングしたものが公開されていたので、これをありがたく使わせてもらうことにする。

仮想OSソフトはVMWareやVirtualBoxなどあるが、今回はVirtualBoxを使ってみた。
Ubuntu Studio PCA(PCオーディオの略)の公開元からダウンロードしたイメージファイルをVirtualBoxの新規ゲストOSのCDドライブにマウントすると、無事に仮想OSがCDドライブから起動した。インストールも問題なく終了し、Ubuntu Studio PCAが起動する。デスクトップにある初期設定をクリックすると、PCオーディオ用の設定が行われるようだ。デスクトップにPCオーディオで使うプレイヤーや音量調整、リッピングやサウンド変換などPCオーディオで使うソフトのアイコンまで並べてくれる。

PCオーディオ用のオーディオデバイスは、USB接続のDr.DACを使っているが、ゲストOSで起動しただけでは、こうしたUSB接続のデバイスが使用できない。VirtualBoxのメニュー画面からデバイス→USBを選び、その中からオーディオデバイスとして使用するDr.DACをチェックすることによってゲストOSで使用できるようにする。ゲストOSで使用中は、ホストOSのWindows10ではDr.DACが使用できなくなる。
それとUbuntu Studio PCAをVirtualBoxで起動した場合、サウンドの音量調整がミューティング状態に固定され、解除できない。音量調節はデスクトップに置かれた音量調節アプリから行うようだ。他のUbuntuではデスクトップの音量調整アイコンで調整できる。使用するサウンドサーバが違うことによるのかもしれない。
またUbuntu Studio PCAでオーディオデバイスを使用するようにすると、ホストのWindowsでは、そのオーディオデバイスの表示が消えてしまう。
普通のUbutuをゲストOSとして起動し、オーディオデバイスを使用する場合は、ホストのWindowsでそのデバイスが消えてしまうということはなかったようだ。その場合、Windows側でそのオーディオデバイスを使った音声出力は出来ないが、サウンド調整機能は生きているようで、Windowsで音量調整すると、ゲストのUbuntuで再生される音量を調整することができる。
これに対してUbuntu Studio PCAの場合、オーディオデバイスのコントロールをすべてUbunt Studio側で行っているように見える。
ホストOSにもサウンド関係の介入を許さないということは、仮想OSとして起動していても、本来の音が出せているのでは?という期待が高まる。

VirtualBoxのゲストOSでのUSBデバイスの認識だが、使用するようチェックすると、再起動時に最初からチェックされていることもあるが、外れていることもある。チェックしても音が出ないときもある。ホストOSの再生デバイスリストから該当デバイスが消えていたら、ゲストOS側で認識された目安になるかもしれない。

Ubuntu Studio PCAのインストールが終わったところで、3つを聴き比べてみたが、明らかに3つとも違う。JRiverは骨太な感じ。JPLAYは華やかでよく響く。Ubuntu Studio PCAはその中間といった感じ。好みからいうとJPLAYだが、US PCAは無料なので、しばらくUS PCAを使うことにする。
ところで、US PCAはJACKサウンドサーバを使うよう設定されていると勝手に思っていたが、設定を見てみるとJACKではなく、ALSAが使われているようだ。
せっかくなのでJACKを使いたいが、そうすると設定がまたわからない。

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